天然彩様？ ページ19
彩目線
立花「みんなどうしたの？」
さっきから変だけど？
若武「なんでもねーよ！」
若武が怒鳴った。
むっ！
その態度はなによ！
そもそも、みんなはおかしな行動するから悪いのに！！
黒木「アーヤ、自分のことどう思ってる？」
この状況でその質問？！
まあいいや。
それにしても、どう思うかー。
考えたことないな。
立花「うーん、あえて思うなら、役立たず？」
みんなは驚いたように私を見た。
え？変なことでも言った？
美門「アーヤ、それ本気で思ってるの？」
え、うん。
立花「だって、私は何もできないもん。」
上杉「でも、次期王女って言われてんだろ？」
そうだけど……。
立花「次期王女って言われてるだけでしょ？それに、王女なんて名前、ただの飾りだよ。」
小塚「か、飾り？」
うん、飾り。
立花「結局、王女なんて何もしてないんだよ。ただ、国を見てるだけ。何もしないんだ。」
七鬼「そうなんだな。」
立花「あくまでも私の見解だけど、私は無力だよ。何もできない。」
人々を助ける力なんて、私にはない。
みんなは、王女という名前に惑わされているんだ。
立花「私は家族の中では邪魔者。王女になる気もないのに、次期王女の名をもらっている。それだったら、私の妹に名をあげたほうがいいと、家族は考えた。でも、私がいる限り、次期王女の名はもらえない。だから、私は役立たず。」
そう言うと、みんなは黙り込んだ。
これだけ暗いことを言ってればそうなるか。
でも、そんな中、話す人がいたんだ。
若武「俺はアーヤは役立たずじゃないと思うぜ。」
若武……。
立花「嘘なんていいよ。同情なんてしないで。」
若武「嘘でも同情でもない。俺の素直な気持ち。アーヤは優しいじゃんか。小さな子供を助ける優しさがあるじゃねーか。」
立花「こんな優しさ、誰だって持ってるよ。」
若武「そうか？優しさは誰もが持ってるわけじゃねーんだぜ？」
上杉「そうだな。俺には立花みたいな純粋な優しさはねーし。」
上杉君……。
黒木「アーヤはもっと自信を持っていいよ。」
黒木君……。
小塚「アーヤは役立たずなんかじゃないよ！」
小塚君……。
美門「現に俺たちは、アーヤを必要としてるからね。」
翼……。
七鬼「俺たちには立花が必要だ！」
忍……。
嬉しい。
嘘じゃない、心からの言葉なんだって分かった。
私、みんなみたいになりたい。
心を支えてあげる人になりたい。
私の心に中にできた、小さな夢だった。
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ooooooooo - これの番外編とか読んでみたいです！ (2022年2月13日 14時) (
レス) @page32 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - とーこさん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しい言葉です！！これからも頑張らせていただきます！！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
とーこ(プロフ) - 完結！！あきさん、お疲れさまですっ！これからも更新頑張って下さい。応援しています！完結、本当におめでとう！！ (2020年2月24日 19時) (レス) id: 68045c2212 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉ！引き続き、他の作品頑張るわぁぁぁぁぁ！(ほんまや、下になるw←) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - あきぃぃぃぃぃぃぃ！！！！！完結おめでとぉぉぉぉぉぉ！！！！！(あれ、矢印したいのに下向きになる) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時：2019年8月30日 22時
