TUTORIAL ▶ ANIMAL EYES ページ1
目の前に、パカッと口を開けた化け物植物が這っている。
見えなくたってわかるよ。だって気配がわかりやすすぎるもの。
頭がくらくらする。理由はわかってる。さっき頭をゴーンってしたし。
耳に、キーンって音が響く。耳の中でボワーンボワーンって変な感じがした。水中の泡が仲間を求めて浮き上がっていくみたいに、どうしても抗えない不可抗力によって、意識が離れていく。
いやだ。まだ、私はこんなところで終わりたくない。
顔の上を嫌なものが流れていく。
手で拭う。その色がどんなものだかわかんないけど、たぶん“赤”っていう色をしているのだろう。
「……はは」
思わず口から渇いた笑いが漏れだした。
無理だ。
はは、なんでこうなったのかな。A・Bボタンの選択をどこかで間違えてしまったのだろうか。
決定、or拒否。
その二択の正解すら、私にはもうわからない。
……耳の裏に響く”音“の記憶。
これがいわゆる走馬灯ってやつだろうか。視界がない私のために、神様がサービスしてくれたのかもしれない。
さざ波のように寄せては返す懐かしい記憶に、私はその身を預けることにした。
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山海 - すみません。なんか外したつもりだったんですが外せていませんでした。ご指摘ありがとうございます。 (2019年9月8日 11時) (レス) id: 94e1042430 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 初めてなら注意文をちゃんと読みましょう (2019年9月8日 9時) (レス) id: 38e34bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月8日 9時) (レス) id: 38e34bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山海 | 作成日時:2019年9月8日 9時