18*亮side ページ23
土曜。
「うわ・・・はやいかな」
待ち合わせの10分前に場所につく。
まぁ、きてるはずもなくて。
ぐっと柱にもたれかかって携帯をいじる。
10分くらいなら待ってられるし。
携帯の時計が10時へとなる。
「・・・あれ？」
10時半。
こない。
どうしたんやろう。
10時ってのはすばるが考えたもんやのに。
章ちゃんの家の方向へ向かってみる。
俺とは哀しいほどに逆方向やけどな。
「＿＿＿＿＿＿＿！」
あれ、なんか黒髪の女子がスーツ姿の人と押し問答してる。
いや、一方的に話されてる＿＿＿＿。
「・・・どないしてん？」
「っ！」
ぐぃっと女の肩に手をかけ、
顔を見る。
あ、やっぱり。
「すばる？」
女はこくこくと頷く。
「で、あなたは？」
「モデル会社の者なんですが・・・」
「あ、そう。すばる嫌がってるのでいいですか？もう」
「あ、はい・・・」
怖いくらいの作り笑顔が効いたんか、
スーツさんはすぐにひっこんでいった。
「なにしてんの」
声、かけられて。
断れなかった。
口がそう動く。
そっか。
俺もそう動かす。
「じゃ、行こうか。どこに行きたい？」
映画！
ずっと見たいのがあってん！
かちかちケータイを打つ。
「映画、行く？それ見よう」
そう言うといきなり驚いた顏になって
やっぱり、いい。
外国の映画にしませんか？
ぎこちなく笑ってそういった。
「・・・ま、それでええなら」
ぎゅっと手を引いて歩き出す。
それからは他愛のない話。
今日の服、かわいいやん。
ありがとう、おにぃちゃんがこれがいいんやない？って。
そか、似合うよ。
すばるが最初見たい、と言っていたのは「レインツリーの街」という有山浩さんの原作を元にした映画。
これは耳の聞こえない子がヒロインの話やなかったかな。
でもいきなりハリウッド映画に変わった。
なんやろう。
なんか、訳があるんやろうか。
＿＿＿＿＿＿＿＿
この中ではタイトルや作者名を変えさせてもらいましたが
「レインツリーの国」という有川浩さんが書かれた作品はあります。
ヒロインも同じです。
障害者にたいし、深く考えさせられる作品なので
ぜひ手に取ってみてください。
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ブス - イラスト下手くそ (2015年5月29日 2時) (
レス) id: df94bcd4c6 (このIDを非表示/違反報告)
∞渋谷雪∞(プロフ) - バルさん» ありがとうございます！感動していただいて…！ (2014年8月13日 20時) (レス) id: 74cd9b9935 (このIDを非表示/違反報告)
バル - この作品いつも見てます！スゴく感動しました(涙)！ (2014年8月13日 14時) (レス) id: 8d52c5d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
∞渋谷雪∞(プロフ) - 昴愛さん» ありがとうございます(*^_^*)頑張りますねっ！ (2014年8月6日 15時) (レス) id: 1cd419e173 (このIDを非表示/違反報告)
昴愛(プロフ) - 最近更新が多くて嬉しいです(/ω＼*)頑張ってくださいね！！応援してますっ！ (2014年8月6日 9時) (レス) id: ee265e6568 (このIDを非表示/違反報告)
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