守るために優しい嘘をついた少年の話。 (ページ5)

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…なんで…？2話。ページ5

ー昼ー

日向「なぁ神月。ちょっといいか？」

『…？…あぁ……』

日向が俺に話しかけてくるなんて…珍しいな…

日向「お前、最近どうした？」

『…どうした……とは？』

…日向には、今の俺の気持ちが…分かったのか……？

日向「お前、毎日ずっと無表情、無口、無関心、無感情だけど、最近はちょっと変わってる感じがするんだよな…」

『……そうか……？』

日向「ま、あくまでも俺から見た最近のお前を言っただけだ。悪い、変なこと言って。」

『…いや、大丈夫だ……日向は意外と鋭いんだな。』←ちょっと微笑まれました

日向「えっ…！？神月…お前、今…笑った…！？」

…え…俺……笑ったのか…？……でも…ここは動揺を見せずに対応しよう…

『……そうなのか……？』

日向「あ、あぁ…俺は笑ったように見えたが……気のせいか…？」

『…気のせいじゃないか…？…話は終わりか…？』

日向「あ、あと1つあるんだけど……これ言うの緊張するな…」

『？』

日向「…えーと……唐突であれだけど…神月、友達になってほしい。」

……え？

『と、友達…？』

…しまった、動揺してしまった……

日向「あ、あぁ…もちろん、嫌ならいいんだ…」

…本当はなりたい。でも…日向には悪いけど……断るしか…

『…分かった……いいぞ。』

え？俺…なんで……？断ろうと思ったのに……

日向「え！？ほ、ホントか！？」

『……あぁ…』

このときの俺は、何故か断れなかった…

そしてこの日を境に日向と結構仲良くなった。休みの日には一緒に出かけたり、遊んだり。

でも…

……ごめんなさい……

マスター…