守るために優しい嘘をついた少年の話。 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:933 hit

嘘…だろ…。9話。ページ12

日向視点

ー教室ー

ーｶﾞﾗｶﾞﾗ

全「！」

雪染「みんなっ！神月くんの目が覚めたわ！」

…やっと、お前に謝れる。そして…お前の嘘の真実も知ることができるかもしれない…

ソニア「ではみなさん行きましょう！」

ソニア以外「うん！/おう！/あぁ！」

ソニアの呼びかけに応じ、全員で一斉に教室を出た。

雪染「ちょ、ちょっとみんなー！？……もうっ…」

ー廊下ー

全「…早く謝りたい。」

全員が小声でそう呟いていた。教室から保健室までは少し距離があって、結構疲れるが、そんなの気にしないで俺らは保健室に向かっていた。

そして俺らは保健室のドアの前まで辿り着いた。

雪染「ちょ、ちょっとみんな……速すぎよ…やっと追いついたわ…っ」

雪染先生は全力で俺らに追いつこうとしたのか息切れしていた。

小泉「ごめん先生…でも、早く会って謝りたくて…」

ソニア「…この先に、七海さんと……神月さんが…」

雪染「もうっ…でもみんならしいわね。」

雪染先生は少し困ったように笑っていた。

日向「じゃあ…行くぞ。」

日向以外「ｺｸｯ」

全員頷いたところで俺は保健室のドアを開けた。

やっと神月に会える…謝える……

そう思ったのもつかの間、ドアを開けて目に映ったのは…

見知らぬ人が神月の腕をナイフで刺して、それに驚いている七海がいる光景だった。

日向「嘘…だろ…」