第三節〈家族になるということ〉 ページ12
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Ymmt side
「さぁて、Aちゃんはなに食べたい？あ、パスタあるよ！おうどんもあるし、なにか好きなものとかある？」
「……」
伊沢さん達が会議室に消えてから、彼が連れてきた女の子＿＿＿Aちゃんは一切口を開いてくれない。人とのコミュニケーションは割と得意な方だと思っていた僕も、これには流石に困った。うーん、僕の顔そんなに怖いかな？
むにむにと頬の筋肉を片手で解しながら、何気なく戸棚を開ける。そこにはカップラーメンの類いしか入っておらず、流石に小学一年生の晩御飯にカップラーメンはな〜と、脳内で増えた選択肢をもう一度減らし、戸棚を閉じる。他になにかあるかな。
＿＿＿と、その時。閉じた戸棚の取っ手を小さな手が掴み、再び戸棚を開け始める。
隣を見るとかなりの至近距離にAちゃんの顔があって、思わずガンッとリアクションを我慢した結果、台所の角で頭を強打してしまった。うっ、折角リアクション我慢したのに。
「いてて……どうしたの？気になるものでもある？」
「……」
返事はやっぱり返ってこない。けれど反応が無いわけではなく、Aちゃんは並んでいたカップラーメンの中から�爛�ップラーメン シーフード�瓩鮗蠅房茲襪函∨佑諒�に差し出してきた。
「……ラーメン、好きなの？」
「……カップラーメンが、好き」
「え？」
「……」
わざわざ、彼女がラーメンではなく�爛�ップラーメン�瓩閥�調した理由はなんだろう。どうして、そんなにも全てを諦めたような瞳をするのだろう。どうしてそんなにも＿＿＿寂しそう、なのだろう。
言葉にならない疑問が、続々と浮かんでくる。これは、踏み込んでも良いことなのだろうか。数十分やそこらの関係である僕なんかが、こんなにも壁を作ってる彼女の心に、土足で踏み込んでも良いのだろうか。
「……じゃあ、僕も一緒のにしようかな」
結局言えたのは、そんな当たり障りのないもので。ついつい撫でたくなってしまう彼女の茶髪に、優しく指を通す。
スカートから覗く足がこんなにも細いのも、髪がこんなにも痛んでいるのも、きっとなにか事情があるんだと思う。
でもそれを知る機会は、今じゃない。僕は彼女が話したいと思うその日まで、踏み込む気はない。
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白菜(プロフ) - 凛花さん» 気づくのが遅くなってしまってすみません！イラスト気づいて頂けましたか……！ご想像通りの八神ちゃんが描けていたみたいで良かったです！！ (2020年8月26日 22時) (
レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
凛花 - イラスト…イラストが…!!もう八神ちゃんですね…可愛い…私の想像した八神ちゃんだ…尊い…(語彙力低下) (2020年8月14日 23時) (レス) id: 0e33e6ca02 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - るるあ。さん» ご指摘ありがとうございます！キーボードが押せてなかったのかもしれません…早急に直させて頂きました！るるあさんも体調管理には十分にお気をつけて！ (2020年8月8日 19時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
るるあ。 - ページ48の後半の「ひしひし」の部分、「ひしひ」になってます…いつも更新ありがとうございます！このご時世なので、お身体には十分お気をつけくださいね！ (2020年8月8日 15時) (レス) id: 807ddee245 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 藍知さん» Sgさんですよ…ほれほれ……() (2020年8月8日 13時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
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