復讐を実行した少女【オリジナル】

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お兄ちゃん、お姉ちゃんに私の両親。
それに夕芽まで…。

夕芽は死んでくれて内心嬉しい。

でももう少し、いやもっとたくさん苦しませてあげたかった。

なのにこいつはなんてことを…！

許せない、でも精神的に暴力をふる気もない。

なんか精神的ダメージが多すぎる…。

「…お前元警察だろ？いくら警察でも人を何人も殺したことには間違いない。
指名手配か何かにお前のような人かげの写真があった。

私の両親の事件から罪は重なってきている。

いつ捕まってもおかしくない。

何故全部“なかったこと”になっている？」

ラーは体を起こしながら答えた。

「全部“なかったこと”にしたのさ。

警察長がそうしたんだ。
指名手配は…そんなのあったのか。

俺は“お前らみたいな奴”を殺しておく義務がある。」

「義務？私達と夕芽が同類？」

“私達”に含まれているのはもちろん私のお兄ちゃんとお姉ちゃん。

「夕芽は直接に関係ないな。
“お前達”には関係する。」

ますます意味が分からない。

私はラーを残してその場を離れた。

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