雑草弍拾参本 ページ24
*
お早う御座いますと探偵社の扉を開けて直ぐに声をかけ、自分の机に鞄を置く。
国「昨日は大丈夫だったか」
『嗚呼、まあ...大丈夫でしたよ』
怪訝そうな顔でパソコンから一度顔を上げてこちらを見たが、すぐにまた作業に戻った。
自宅で仕上げていた書類と今日の分の書類に印を押して纏め、パソコンを立ち上げる。
始末書とクレームの対応が今日の当番らしく、見ていて余り良い気にならない内容が目を通る。うわ、太宰さんばっかり。
「お宅の包帯さん、しょっちゅうウチの網に引っ掛かるんだけど」
「公園で首吊られると子供に悪影響」
「いきなりビルから落ちて来るのやめてくんない」
...お詫びの品買っとかないとなあ。
朝から胃に優しくない仕事に音をあげそうになった時、扉が勢い良く開いた。
太「グッモーニン!元気かーい?」
『え"』
国「」
「「え?」」
「「ええええええええええええええ!!!??」」
バターン!
谷「くくく国木田さあぁぁん!?」
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ナ「如何して今日はこんなに早くに出勤されましたの?」
医務室に運ばれた国木田さんを他所に、仕事そっちのけで何人かで机越しに会話が始まる。
太「否何ね、昨日の今日でとても気分が良いのだよ!」
あ、これ逃げた方が絶対良い気がする。と云うか逃げないと何かが危ない気がする。
『すいません、クレーム対応してきます』
太「ええ!Aちゃんが居るから来たのに!」
『ちょっ』
太「折角結ばれたのだから傍に居てくれ給えよ」
『こんっの...!』
これ絶対あかんやつと鞄を置く持ってかつて無い全力疾走で階段を駆け下りる。
女性陣の質問攻めは本当に面倒くさい事に加え太宰さんのせいで仕事が溜まるのはもう散々だ。
『帰ったら覚えてろっ...!』
.
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ナ「昨日にくっつきましたの?」
「嗚呼、漸くだよ」
谷「有島さん変な所鈍いですよね」
「まあ、結ばれたのだから構わないよ!」
谷崎君兄妹の質問攻めに答えながら、昨日のAちゃんの赤くなった顔を思い出し、優越感に浸る。
駄目な大人の見本なのだろうが、何しろ私の頭の中の大半は彼女で埋め尽くされている。
(今日は私がご飯に誘おうかなあ)
(あ、書類やっといたら喜ぶかな)
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澪夜&淡海(プロフ) - ゆーさん» コメント有難う御座います!!太宰さんへの愛の大きさがわかります!!笑これからも沢山更新します!!!! (2018年3月24日 7時) (レス) id: 16e9b87fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - ありがとうございますありがとうございますありがとうございます、。もうありがとうございますしか出てきません。。。はぁ、、太宰さん尊い、、更新楽しみにしてます!!!!!!! (2018年3月23日 22時) (レス) id: b0013dea70 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜&淡海(プロフ) - マカロン♪@塩きゃらめるさん» 有難う御座います!そう言って頂けると試行錯誤した甲斐ががあります!! (2018年3月13日 23時) (レス) id: 16e9b87fa3 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン♪@塩きゃらめる(プロフ) - 表現がとても素敵で読んでいてドキドキしました!更新頑張ってください! (2018年3月13日 10時) (レス) id: 32efa4f0b1 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜&淡海(プロフ) - 竹薮さん» コメント有難う御座います!そうですね、そこら辺の事には疎い子であって欲しいです!笑 (2018年3月11日 14時) (レス) id: 16e9b87fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:淡海 | 作成日時:2017年3月11日 16時