雑草拾弐本 ページ13
*
太宰side
陽の差す街とは打って変わって、暗い路地に入った。
コツコツと自分の靴が鳴って、それすらも今の私にとっては苛立ちの材料にしかならない。
度々宛てられた文を無視していた。
その結果、彼女に危害が及ぶ寸前なのだ。
殺意だけが脳を支配して、久々に感情を制御出来なくなっている。
早く、早く片付けて彼女の元へ戻ろう。
元幹部のザマには殆呆れるものだろうか。
薄暗い、仄かに明かりの灯る狭い一軒家。
ベルを鳴らして暫く、内ポケットの中にするりと手を入れて"それ"を確認した。
扉の開いた先、気持ちの悪い猫撫で声に貼り付けた笑みを返し、簡単に部屋へと上げるその女の化粧を塗りたくった顔を嘲笑った。
嗚呼、これから__________、可哀想に
「来てくれると思ってたわ治さん！」
何せ私の所有物に手を出したのだから
「良かった、そうよね！あの女に騙されたんでしょう？対して取り柄の無いあのおん」
『それなりの覚悟はあるのだろう？』
消音器を付けた拳銃を二発、脚の付け根に撃ち込んだ。
悲鳴を上げられるのは溜まったものじゃない。
キーキー煩いし人目につくだろう。
一々厭な女だと吐き捨て、顔を蹴り付けた。
『ふふ...私が女に手加減する様に見えるかい？』
『あの子はねえ、私の所有物なのだよ』
先程までの醜い恍惚とした顔が恐怖に歪み、笑みが零れる。
『だから』
用意していたテープで口を塞いだ後、神経を切った脚を見下ろして嗤う。
『私以外が傷を付けて良いものじゃない』
.
.
急所を外して一発心臓近くに撃ち込んだ。
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澪夜＆淡海(プロフ) - ゆーさん» コメント有難う御座います！！太宰さんへの愛の大きさがわかります！！笑これからも沢山更新します！！！！ (2018年3月24日 7時) (
レス) id: 16e9b87fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - ありがとうございますありがとうございますありがとうございます、。もうありがとうございますしか出てきません。。。はぁ、、太宰さん尊い、、更新楽しみにしてます！！！！！！！ (2018年3月23日 22時) (レス) id: b0013dea70 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜＆淡海(プロフ) - マカロン♪@塩きゃらめるさん» 有難う御座います！そう言って頂けると試行錯誤した甲斐ががあります！！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 16e9b87fa3 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン♪@塩きゃらめる(プロフ) - 表現がとても素敵で読んでいてドキドキしました！更新頑張ってください！ (2018年3月13日 10時) (レス) id: 32efa4f0b1 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜＆淡海(プロフ) - 竹薮さん» コメント有難う御座います！そうですね、そこら辺の事には疎い子であって欲しいです！笑 (2018年3月11日 14時) (レス) id: 16e9b87fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淡海 | 作成日時：2017年3月11日 16時
