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story11 ページ13

キ「Aー!」

「……」

ドアをすり抜けてキヨが私の家に入ってきた

不法侵入にも程がある

キ「今日はどこ行くんだ?」

「光樹と遊ぶ約束してる」

キ「ああ、フジの彼女な」

「そう」

ふと、ある考えが頭をよぎる

いや、さすがにないと思うけど……

「え?ねえ、もしかしてだけど光樹も霊感あったりする?」

キ「あいつはないと思う!フジの部屋に入ってきた時とかも俺に目もくれなかったしな」

「そう」

だよね、そんな霊感ある人ばっかりのわけないよね

さて、準備もできたし、光樹のところに向かおうかな

キ「俺も付いてっていいよな?」

「まあ、勝手にどうぞ」

光樹が見えないんだったら、丸無視しとけばいいでしょ

……と、思ったんだけど

キ「なあなあ、あの木って前からあったっけ!?ん?変な看板だな、こっち何屋さん?おおっ!?黒猫がいる!!クロネコは俺のマークだからな!」

うるさい…

1人でなんでこんなにしゃべり続けられるの

私はケータイをとりだす

そして、画面は暗いままで耳元に持っていく

キ「え、誰に電話?」

「誰にも電話してない。キヨと会話するためにやってんの」

キ「は?どういうこと?」

「何も無い空間にはなしかけてたら周りの人から怪しまれるけど、電話してたら怪しまれないでしょ」

キ「なるほど!!そこまでして俺と話したかったのかー」

調子に乗らないで欲しい

「違う。キヨがうるさいから、静かにしてっていおうと」

キ「わかったって」

……まあいいか

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作者名:チョリーン x他1人 | 作成日時:2016年6月30日 23時

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