story9 ページ11
こ「じゃあ今日は色々ありがとね」
「いえ、こちらこそ。キヨのこととか、知れて良かったです。ありがとうございました」
こ「うん、おやすみ。キヨもばいばい」
「おやすみなさい」
キ「じゃーな！」
居酒屋でしばらく話して、こーすけさんに今日も家まで送ってもらった
酒には強いのでフラフラするほどじゃないが、遅い時間に酔った女の子を1人で歩かせるわけにはいかないとか言われて、結局いつも送ってくださる
ほんと、ありがたい
キ「な、今日お前ん家行っていい？」
「別にいいけど…来て何するの？」
キ「……特に何も」
「へえ」
キヨは私と一緒にいて楽しいのだろうか
キヨはなんだか不思議なことが多い
それを知りたいと思わないわけじゃない
でも、今はまだ、何となく早い気がする
エレベーターが上昇して10階につく
荷物を置いて、お風呂に入ろうとする
「お風呂に付いてこないでよ」
キ「えっ、なんで？」
「バカなの？普通は付いてこないでしょ」
キ「俺とAの関係なのに？」
「…………」
最近やたら私と関係がある風に言ってくるな
正直めんどくさい
「フジの部屋に行ってよ」
キ「やだ」
「なんで」
キ「Aといたいから」
「……っそ。だったら風呂には付いてこないでよね」
キ「わかったよー」
私は脱衣場で服を脱いでお風呂に入る
……
な、なん…だ
なんか、なんで、こうモヤモヤしてるんだろ私
『Aと一緒にいたいから』
キヨの言葉がフラッシュバックして、何だか暑くなる
鏡で自分の顔を見ると、赤くなっていた
お湯が熱すぎたのかな
少し温度を下げておこう
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作者名：チョリーン x他1人 | 作成日時：2016年6月30日 23時
