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味方か敵か 【ギルバート】 ページ6

それは軽やかな音と彼女の悲鳴から始まった。


朝には似合わない悲鳴を聞こえた。
女性の部屋であることも忘れて乱暴にドアを開ける。

不審者でもいたのか、それとも....焦りは最高潮で部屋に向かって名前を叫ぶと、


『あ、ギル?おはよう。』

部屋の隅で、目を赤くして挨拶するAがいた。
至っていつもと変わらない。そんな声色と表情でこちらを向く。
彼女は何かを手の内にいれていた。


毛で覆われている以上生き物だ。
15センチほどで、よく分からないが動いている。すると、顔を出した。
大きな丸い目に少しばかり長い毛が角のように生え、小さなくちばしをもった、



「フク、ロウ?」
『そう!とても可愛いでしょう?窓を開けたら突然入ってきた。』

撫でられて気持ち良さそうに目を閉じている。ソイツは羽を広げてAの頭へ飛び乗った。
突然目が合ったフクロウに見つめられ、どうも気がおかしい。
首をあり得ない角度で曲げて、Aの手の内に戻った。


『ギルが不思議なの?』
「おい、何気に失礼だぞ不思議ってなんだ、おい。」

答えずに、代わりにフクロウを顔の近くに持ってくる。


『ギルは綺麗な目をしているでしょう。』

再び羽を広げる。小さな体のわりには風を起こす力が強い。
反射で目を瞑り、開ければもういなかった。


頭の重みとAの視線でそいつの位置が分かる。
あーそうですか、俺の頭の上ですか。
帽子越しに小さなくちばしでつつかれている。一定のリズムでつついてくる。


『ギルはスピア使ってるから気が合うんじゃない?』
「じゃあ、こいつと俺はパートナーか何かか?」


そんなとこ、と微笑んで返すAが愛らしい。

フクロウは次に肩へ移動する。しかしファーがあってなかなか立てないようだ。
諦めてファーの中へ入ると視界の端で、気持ち良さそうにくつろいでいる。


思えば動物に触れたことなんて初めてだ。カルビですら有ったか無かったか。



『ギル、その子、私の部屋に入ってきたんだよ?』


フクロウを愛でる俺の腕を掴んでAが言う。
不安そうな目で言うから嫉妬したのかと思って少し嬉しかった。

綺麗な髪を崩さないように、名前を呼びながら頭を撫でる。
すると、フクロウが彼女を守るようにAの肩に飛び移る。


完全に狩猟の目付きだった。


『まるで別のフクロウだね。』

「ああ、お前はどっちの味方なんだよ..」

人外×少女 【ジュリウス】<共作>→←ブラッドこれくしょん 駆逐艦 【ナナ】



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ルーネスガルディン - 死神のシャルロットだ。、、、此処は? (2016年6月13日 12時) (レス) id: e3be47b955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い屈み | 作成日時:2015年8月18日 15時

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