知らなくていい。 【テルオミ】2 ページ9
ああ、思えば全て嫉妬、嫉妬嫉妬、嫉妬。どうして兄に嫉妬してるんだ僕は。
オペレーターが神機使いというすごい人に手を出しちゃいけない。
ましてや年下。でも、だからこそかもしれない。
突然、自分に視線が刺さっているのに気付く。
主は兄だった。
手を出すなよ、と言わんばかりの視線。
兄の方が十分手を出してるくせに。そして、ケイトさんがいたくせに。
___人のことは言えないよ、兄さん。
気付けばAさんの姿はなくて、見渡すと、ちょうどここから出るところだった。
閉まる直前に見た、Aさんの笑顔。確実に誰かに向けられていた。
目で追って確かめると、相手はギルバートさん。
また神機の長期に渡る調整か。こそこそしてても僕には分かる。
彼の手が、Aさんの頭を撫でる。それで笑うAさん。
なんで写真以上に可愛い笑顔を僕以外に見せるんですか。
ギルバートさんは彼女の笑顔を知らなくていいのに。
「僕の..」
不意にでた言葉で気づいた。
どうすることも出来ない僕はただ遠くから見るしか出来ない。
...そんな臆病者?
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ルーネスガルディン - 死神のシャルロットだ。、、、此処は? (2016年6月13日 12時) (レス) id: e3be47b955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い屈み | 作成日時:2015年8月18日 15時