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ブラッドこれくしょん 戦艦 【ギルバート】 ページ4

大海原に浮かぶ敵艦。手を前に出して斉射すれば、呆気なく大破、轟沈した。
Aの方はどうだ、とそちらを向けば、敵空母偵察機を的確に落としていた。


『ふぅ、終わった。やっぱりギルは凄いね』
「いや、今回の勝因はお前だ。敵を撃ち落としてくれただけでもありがたい。」
『戦艦のギルに言われたくないなぁ、どうせその三連砲の威力...』

そう、俺が装備しているこの連装砲は他よりも圧倒的な威力を誇っている。

しかし、そんな戦艦にもライバルがいることを忘れないでほしい。
空母の偵察機による連撃なんて喰らったら大破同然だ。

それを利用して一度、ジュリウスが夜襲を仕掛けたことがあったらしい。


辺りを見回して敵の有無を確認する。全部落とした。資源も貰えるもんは貰った。

「帰るか、行くぞ」
『うん、....っ!?』

途端に俺を押したA。突発的な痛みはすぐに消えた。
何するんだ、と後ろを向くと、あろうことか、自分の目を疑った。


「魚雷!?どこから、ってかお前..!」
『だって、全然気付いてなかったでしょ!』


黒い制服がところどころ破れ、対照的な白い肌が露になっている。
肩、二の腕、太もも、足首、魚雷の威力を物語っている。

釘付けになっていた俺に気づいて一気に頬を染め、後ろを向いた。これはまだ中破だ。


強引に腕をつかんで帰還準備に入る。だが、小さく悲鳴が聞こえて掴んだ腕は離れた。

『何でか、あり得ないんだけど..手、外せない..』
「その魚雷はハルさんかよ」


きっとこうだ、俺をかばった彼女はバランスを崩し、前のめりになる。
爆発が大きくて、上半身の衣服を破壊したんだろう。

幸い、布切れにはならずに、それで隠している、といったところか。


敵はどんな趣味してんだ。
上着を貸して前を閉めさせる。大丈夫、俺は見ていない。
自由になった腕を掴んで全速力で帰還した。




「ど、どうしてギルの上着を着ているのですか!」

到着するなり、波止場でシエルが騒いでいた。

ギル、どういうことですか、と殺気のこもっている目で睨まれる。
事情を正確に伝えれば、少し羨ましい、と。


それは置いといて、Aをもう一度見る。
これはジュリウスに見られたら何か分からないがAにも俺にも危害が及ぶだろう。

シエルに質問攻めされるAの肩を抱いて

「シエルも手伝え、シャワー室だ。歩けるか?」

女湯直前でシエルが羨ましくなるのはきっと自然なことだと思う。
上着を返すAが相変わらず可愛らしかった。

ブラッドこれくしょん 駆逐艦 【ナナ】→←ブラッドこれくしょん 空母 【ジュリウス】



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ルーネスガルディン - 死神のシャルロットだ。、、、此処は? (2016年6月13日 12時) (レス) id: e3be47b955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い屈み | 作成日時:2015年8月18日 15時

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