チョコレートと悪魔【名前変換オリジナル】

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――バレンタイン当日




「…ただいま〜」




今日は仕事が早く終わってしまった。

…まぁいいやたまには
あんまり詰めると前みたいに立ちくらみしちゃうし






航太「おかえりなさい、千代さん」




「ただいま、航太くん」








あれ以来、航太くんも普通なんだ。
きっと零斗くんに気づかれないようにしてくれてる






「…今日何食べたい？」



航太「千代さんの得意料理で」


「あはは、何それ〜」









私は適当にご飯を作って食卓に並べた。
よし、いつも通りだ。









ふと、航太くんのカバンが床に置いてあった。


「航太く…」



中が少しだけ見えてしまった。





…可愛いラッピング、何個もあるお菓子の包み紙






きっと航太くんのことが好きな子がくれたんだと思う。
…健気に頑張った手作りまである。







すごいなぁ、若い子ってやっぱり…


私はもう24

結婚もしてるし、何も期待しちゃいけないんだ。









…嫌だ。




なんて思っちゃダメなのにな







航太「見た？」






「！！！」







チョコレートを見て立ち尽くしている私の目の前にいるのは航太くんだった。





「ご、ごめん！見るつもりは…」




航太「どう思う？これみて」




「え？」








航太くんは私に問いかけた。




航太「…教えてよ、千代さん」

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