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ずっと一緒? ¿【カナタ】夢主死ネタ/⚠ネタバレアリ ページ3

Aに初めて会ったときに言われた言葉は、未だに心に残って、一言一句鮮明に思い出すことができる。


_ねーねー!!そのコ、すっごく可愛いね!!!なんてお名前なのー?

初対面なのに、ヒナタを人形扱いしない人は初めてで、僕は驚いて固まってしまった。

それでも彼女は、急かすことなく、優しい笑顔で僕の言葉を待ってくれた。


それから僕とAは、ずっと一緒にいる。

もちろん、ヒナタみたいに、四六時中一緒にいる、ってわけじゃないけど。

それでも、彼女にはヒナタと同じぐらい気が許せた。

ヒナタとAさえいれば、それでいい。

でも、Aが他の子と一緒にいるところを見ると、モヤモヤする。

だから僕は、あの時も彼女を誘った。

「ねぇ、A」

「なぁに?」

「狼さんチームと羊さんチームに別れてるけど、Aは僕と一緒にコウモリさんチームとして活躍して欲しいんだゾ!」

ちょっとだけ迷いの表情を見せた後、彼女は大きくうなずいた。

「んー、良くわからないけど、カナタ君が一緒ならいいよ!」

その言葉に、大きく心臓が高鳴る。




僕は、Aの事が好きだ。

一緒にいるうちに、段々意識するようになってきて_気がついたら、恋に落ちていた。

「早く行こ!」

明るい笑顔に、またもや僕の心臓は高鳴った。

「う…うん!じゃあ、早速行くゾ!」


歩いているうちに色々話し合った結果、まずはより多くのメダルを獲得できるアトラクションを探し出す、ということにまとまった。

どれくらい歩いたんだろう。

僕たちは、古ぼけた小屋の前に立っていた。


「これもアトラクションかな?」

「うーん…どうだろう?」


僕たちが考えあぐねていると、どこからか可愛らしい足音が迫ってきた。

「デミ、デミ。ココハ、」
「歩み寄りコンサルティング、デミ。」
「二人一組ノアトラクション、デミ。」
「入場料ハ、」
「今回ハ特別二メダルナシデミ!」
「ルールは簡単、」
「オ互イノ答エノ一致デミ。」
「モシ一致シナカッタラ、」
「1人ダケゲームオーバーデミ!」
「クリアデキタラ、」
「メダル20枚ゲットデミ!」

「レッツチャレンジ、デミ〜!」

ルール説明が終わり、彼らは去っていった。

"メダル20枚"という響きに、僕はかなり惹かれていた。

でも…

悩んでいる表情のAを、ちらっと横目で見る。

彼女を危険な目に合わせるわけには行かない。

それでも…

二人で脱出できる枚数のメダルに、僕の心は大きく揺さぶられていた。

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きゃらめるぱんけえき - カナタくんの回の続きとっても気になります (3月30日 12時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこのおもち。(プロフ) - 柳 凉梛さん» コメントありがとうございます!🙇‍♀️そう言ってくださるととても励みになります😭😭😭ありがとうございます! (12月21日 15時) (レス) id: 16a0a29691 (このIDを非表示/違反報告)
柳 凉梛 - 続きが気になります!!更新、頑張ってください!! (12月21日 11時) (レス) @page5 id: a881f7c0c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこのおもち。 | 作成日時:2023年12月3日 21時

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