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「それに、何周りの目とか気にしちゃってるワケ?その方が、よっぽどダサいから!」

「お、お綺麗な貴方には分からないですよ!!」


何とか威勢を保とうと、キッと彼女を睨みつける。

彼女も、私から目を離さいでいた。

一触即発の空気が続く。ここまで来てしまったら、もう後には引けなかった。

ふいに、彼女は目線をそらす。

何となく、目から迷いの感情を感じた。


「…じゃあ、これを見てもアタシを綺麗って言える?」

彼女は、短く切りそろえた前髪を横に分けた。

「え…?」

自分の目を疑う。

ほんの数秒しか見えなかったが、そこには確かにアザがあった。


「で、どうなの?」

「…かなり驚きましたが、ユズリハさんの美しさは変わりません。頑張って、努力したところだけ見せればいいじゃないですか。それに、あえて短く切りそろえて"攻め"の姿勢に入るユズリハさんは、凄くカッコいいです。…や、やっぱり、私とは釣り合いません…!」

ユズリハさんはふっと笑った。

今までに見たことのないような、優しい表情に少しドキッとする。

ただ、それはほんの一瞬だけで、すぐにまた怒ったような表情に戻った。

「どうしてそこに戻ってきちゃうワケ!?アタシは、ママに似ているアンタのことが好きなの!!!」

「え!?」

脈絡の無さ過ぎる、唐突な告白に顔が赤くなる。


どうしてそうなるの…!?


ちらっとユズリハさんを覗うと、彼女も顔を赤くしていた。

そして、長く深い溜め息を吐き出した。

「アンタ、隠れてかなり努力してるでしょ?そういうの、アタシは凄くカッコいいと思うの。」

「まぁ、ブスは努力しないと悲惨ですから…。」



「ダッサ!アンタの努力は好きだけど、性格はダサすぎるから」

「褒めてるんですか!?けなしてるんですか!?」

「さぁね!」

いたずらっ子のような笑みを、ユズリハさんが浮かべる。

なんだかおかしくて、私はつい吹き出してしまった。

「それとさっきの!アンタは自分の事ダサいって言うけど、アタシから見れば十分カッコいいわよ。アタシが言うなら間違い無いんだからね!それに、周りがいつアンタにダサいだなんて言った?ダサいだなんて、言わせないから!」

「そう…ありがとう、ユズリハさん。」


歩を進めた彼女に、今度は隣に並ぶようについていく。

やっぱり、あともう少しだけ、隣に立ってもいいかな、なんて。

ずっと一緒? ¿【カナタ】夢主死ネタ/⚠ネタバレアリ→←ダサいだなんて、言わせない【ユズリハ】 学生if/⚠ネタバレアリ



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きゃらめるぱんけえき - カナタくんの回の続きとっても気になります (3月30日 12時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこのおもち。(プロフ) - 柳 凉梛さん» コメントありがとうございます!🙇‍♀️そう言ってくださるととても励みになります😭😭😭ありがとうございます! (12月21日 15時) (レス) id: 16a0a29691 (このIDを非表示/違反報告)
柳 凉梛 - 続きが気になります!!更新、頑張ってください!! (12月21日 11時) (レス) @page5 id: a881f7c0c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこのおもち。 | 作成日時:2023年12月3日 21時

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