検索窓
今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:51,262 hit

お姉さん 後編 ページ5

すぐさま手を離してお姉さんの顔を真っ直ぐ見る、確かに海のような青い目は義勇さんによく似ていて、よく見れば見るほど、さっきの行動が恥ずかしい。



「すみません…お姉さん、初めまして、水野Aです、義勇さんにはいつもお世話になっております」
「水野さん!もしかして貴方が義勇の言ってた好きな人なのかしら!」
「え」
「姉さん……!」



その話は初見なのだが、お姉さんは相変わらず楽しそうに続ける。


「義勇にね、前に好きな人は居ないのかーって聞いたら、否定はしなくてね」
「へぇ……」
「姉さん」


「それからどうなったのか気になってはいたんだけど、まさかお付き合いしてるのかしら!」


''お付き合い''という言葉に思わずドキッとしてると、義勇さんが間髪入れず答えた。



「そうだ」



そう、あれだけ繋がなかった手を繋いで見せつけるように答えなくていいと思いますよ!義勇さん!



「あらあらあら…義勇ダメよ、ちゃんと肩を抱き寄せるくらいしないと」
「お姉さん??」
「……!すまない」
「義勇さん?」



おい、だからといって本当に抱き寄せるな、おい!


「Aちゃん」
「は、はい!」
「義勇はね、口下手だし、至らないことも多いと思うけど、これからも仲良くしてあげてね」


ふわりと微笑んだお姉さんはとても綺麗で、女の私でも思わず見とれてしまった。


「はい!もちろんです!」


今度うちに遊びに来てね、と手を振って街に消えていくお姉さんを見て、私も手を振り返す。



どさくさに紛れて繋いだ手は、今日はそのままで。

_____

前作のコメントのリクエストをお答えしました。
めちゃくちゃ遅くなっちゃって申し訳ありません……届くといいなぁ……( i꒳i )

暗黙の了解→←お姉さん 前編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (211 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
606人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

つめきわに - とっても面白かったです!この夢主ちゃんと義勇先生大好きです!これからも色んな作品頑張ってください! (2021年3月25日 18時) (レス) id: 25cb83da3e (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - とても素敵なお話で、読んでいてとても幸せな気分になりました! (2020年4月29日 22時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - あ〜冨岡夫妻に子供出来ねぇかなぁ〜(作者チラッ)そしたら最高なんだよな〜(作者チラッ)※執筆頑張ってください!応援してます! (2019年10月17日 0時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエストの、、、蔦子お姉さんのお話、、、最高でした!!!!ほんとにありがとうございます!!!!! (2019年10月7日 17時) (レス) id: 5636a23256 (このIDを非表示/違反報告)
あまざけ(プロフ) - 雨水無月さん» 解釈の一致(;_;)とんでもない褒め言葉です!ありがとうございます(;_;)私の方こそ幸せって言って貰えてめちゃくちゃ幸せです…!ありがとうございます(;;) (2019年10月5日 0時) (レス) id: d945b5bbc4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あまざけ | 作成日時:2019年10月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。