パピコ ページ17
Aは甘いものが好きだ、いや、女性はみんな甘いものが好きなのか？よく分からないが。
気づけばいつもお菓子を手に持っている気がするし、食後にはアイスを咥えているのは日常茶飯事である。
「ん、義勇くんパピコ食べよ」
拒否権は俺にはないのだろう、俺の返答なしに冷凍庫からアイスを取ってきて、片方を雑に投げ渡してきた。
「いやぁ、こうやってパピコをあげられる人が居ることって幸せだよねぇ」
「好きならどちらも食べればいいだろ？」
「ノンノン、これは2人で食べるから美味しいんだよ」
隣に座ってアイスを吸うAをチラリと見てから、俺もアイスを食べ始めた。
ほろ苦くて甘い、別に甘いものが嫌いな訳じゃないがこれくらいの甘さが俺には丁度いい。
無言で食べ進めていたら、隣からは既にからになった容器をずーっと吸っている音が聞こえ始めている。
「パピコってさ、あっという間になくなるよね」
「Aが早いだけだろう」
「いや、体感3秒でなくなるよね、本当に」
そう言われて、俺とパピコに熱い視線が送られ、食べづらくて口を離す。
「…………なんだ？」
「へっ、や、別に？」
「食べるか？」
「んーや、大丈夫」
だったらなぜそんなに見つめるのか。
俺が困ったようにしていたら、Aはハッとしたように「ご、ごめんよ、気にしないで」と笑う。
「なんかね、義勇くんがアイス食べてるのが可愛くて」
「そうか？」
「うん、小動物みたい」
あと半分は、やっぱり食べたいからと正直に白状された。
「食べるか？」
「いや、パピコは2人で食べるから美味しいんだよ……！」
彼女のパピコに対する熱い思いはなんなのだろうか……？
終始見つめられ続け、程なくして空になったパピコを悲しげに見つめられてしまった。
_____
義勇さんにパピコを食べてもらいたかった話。伏字にするか迷いました(パ○コ)
ふと思ったのですが、時期、内容、視点もバラバラなこの小説はどんな内容が1番好評なのでしょうか……(・・？
ちなみに私は炭治郎視点のお話が書くのが新鮮で楽しかったので気に入ってます(｀-ω-´)✧
終わり
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つめきわに - とっても面白かったです！この夢主ちゃんと義勇先生大好きです！これからも色んな作品頑張ってください！ (2021年3月25日 18時) (
レス) id: 25cb83da3e (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - とても素敵なお話で、読んでいてとても幸せな気分になりました！ (2020年4月29日 22時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - あ〜冨岡夫妻に子供出来ねぇかなぁ〜(作者ﾁﾗｯ)そしたら最高なんだよな〜(作者ﾁﾗｯ)※執筆頑張ってください！応援してます！ (2019年10月17日 0時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエストの、、、蔦子お姉さんのお話、、、最高でした！！！！ほんとにありがとうございます！！！！！ (2019年10月7日 17時) (レス) id: 5636a23256 (このIDを非表示/違反報告)
あまざけ(プロフ) - 雨水無月さん» 解釈の一致(;_;)とんでもない褒め言葉です！ありがとうございます(;_;)私の方こそ幸せって言って貰えてめちゃくちゃ幸せです…！ありがとうございます(；；) (2019年10月5日 0時) (レス) id: d945b5bbc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまざけ | 作成日時：2019年10月3日 17時
