冨岡先生は既婚者らしい

14.6>よーいドン！で走り出す ページ40

「うわ、宇髄先生、群がられすぎて最早姿見えないんだけど」
「先生達のお題は色々と精神面を攻めるお題になってると聞きました」
「君たち教師に何を求めてるの？」


その言葉は本当なのだろう、煉獄先生は【つい最近別れた人】だし、【ぶっちゃけ好みの人】とか持っている先生もいる、ご愁傷さまです。


「おい、水野」
「わっ！？と、冨岡先生！？」


いつの間に来たのだろうか、息切れしながら私の後ろに立つ絶賛借り物探し中の冨岡先生が私の手を黙って引く。


突然のことに思考が追いついていない私をお構い無しだ。


しのぶちゃんにちらりと目をやると、行ってらっしゃいと言わんばかりに手を振っていた。


「なになになに！？なんですっ？！」
「お題を連れている」
「なんのお題なんですか！？」


冨岡先生は何も言わずグイグイと腕を引っ張って走っていくばかりだ。


なに？どうしよう【婚期遅そうな先生】とかいうお題だったら……


「と、冨岡先生……」


控えめな声量で名前を呼ぶ、あれ？今気づいたけどめちゃくちゃ顔赤くない？嘘？なに？


チラリと私の腕を掴んでいない方の紙を見て目を見開く。


「え、あ、その」
「なんだ」
「お題、そのお題」


そこには皮肉にも私の書いた文字で【好きな人】と書いてあったのだった。

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水野先生が書いた紙を宇髄先生が初めに手に取り、それを冨岡先生に渡したってとこにエモーショナルを感じたい( ˉ ˡˍˉ )

誤字が多いのでちまちま直しています(；；)

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