冨岡先生は既婚者らしい

12.2>コンビニへ行こう ページ32

「夜中にコンビニなんて、先生も悪い子ですね」
「誰のせいだと思っている」


季節の変わり目の夜の風は肌寒い。コンビニまでそこまで遠くないとはいえ、少し寒そうにしてた私を見てか、嫌々着いてきてくれた癖に「寒くないか？」と心配してくれる義勇くんはやっぱり優しい。


「冨岡先生、ちょっと寒いので手を握ってもらってもいいですか？」
「…からかうな」


呆れたように手を繋がれた。ゆるゆると指を絡めていわゆる恋人繋ぎに変わっていくそれを受け入れる。


「懐かしいな、義勇くんを先生って呼んでた頃が」
「懐かしいな」
「あの頃、本当に初対面の時に義勇くんが無表情すぎて怖かったんだよ」
「俺は随分やかましい女だと思った」


あは、なんだそれ。


「最初は手を繋ぐことだってやっとだったのに、義勇くんこんなに成長しちゃってさ」
「俺は子供か？」


それを含めて今この道を歩いていると思うと、深夜のコンビニが何故か特別に感じてしまう、不思議。

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深夜のコンビニの話、また別の機会にちゃんと来店した話を書きたいと思っております。

ネタ切れが凄い……リクエストとがあれば言っていただけると参考にするのでありがたいです( i꒳i )

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