冨岡先生は既婚者らしい

8.2>オトナだって青春している ページ21

そもそも先生同士でそんな浮ついたことしていたらいつPTAから苦情が来るかわかったもんじゃない。


冨岡先生とPTAコンビとして有名になるのは何としても避けたいところではあるのだが。


「だから、なんで困ったら俺のところに来るんだお前は」
「1番頼りになるのが宇髄先生なんですよ……」


完全に宇髄先生の優しさに甘えきっている、私は教師としても大人としてもきっと模範的ではないだろう。


どうすればいいかわからないのだ、どうしようもなく。


「いっそ、俺とPTA沙汰コンビになるか？」
「誰とだって嫌ですけど！？」


直接言われたわけじゃないのだが、宇髄先生が私を違う目で見ているのだろうという察しはなんとなくしていて、それでいてお互い気づかない振りをしているのは、いかがなものか。


あぁ、ほんと、どうしようもないクズな大人になってしまったな。


それでも直接言ってこないのには何かしら彼なりの意味があるのだろうと、その意味の優しさに今日も甘えてしまっている。


「宇髄先生」
「ん？」
「宇髄先生は、もっとスラッと身長が伸びてて、顔も、美人すぎると有名なくらい整っていて、こんなことでくよくよしない、そんな女の人と幸せになってくださいよね」
「……はは、当たり前だ」


私たちはダメなオトナコンビですね、そんな言葉を飲み込んで。

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こんな雰囲気の話も好きだったりする、下手くそすぎて伝わらないけれど……！

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