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「松田!!」
「先に行け!!」
私は子供をまだ安全であろう場所へ連れて松田の元へ戻った。
「松田を置いていけるわけないでしょ!」
「いいから行け!!」
「萩原に合わせる顔が無くなる!!」
「んなこと言ってる場合か!!」
「舐めないでよ!! 私だって警察よ!」
私は松田の足を挟む柱を持ち上げるが、所詮女の力でビクともしない。
柱が手から何度も滑って、手に食い込むわ刺さるわ血が滲むわでそうとうな痛みが伝わる。
だが今はそれどころじゃない。
どうにか松田を助け出す方法を考えなくてはいけない。
それなのに何で……
君はそんなにも悲しそうな顔をするの?
「A、無理だ…。お前だけでも助かれ…」
「絶対に嫌だ!!」
「何でだよ!! 幼馴染みが一人いなくなるだけだろ!」
「なら何でそんな悲しそうな顔するの!!?」
「っ!!」
ズキッ!!! ズキッ… ズキッ…
そっか思い出した………
全部…君の事を……
やっと……貴方と一緒になれる…
「それと松田! 貴方は幼馴染みなんかじゃない!! 貴方は____!!」
「A…それ以上言うな…」
「へ?」
「俺はお前が好きだ…。だから…生きてくれ」
松田はそう言って私を抱き寄せた。
私はその言葉と行動に一筋の涙を流した。
何で未来を諦めるの?
そうだ………持ち上げるのが無理なら……
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ピンク(プロフ) - 美香さん» ありがとうございます!松田さんはキュンとしますよね!ドンドン読んで下さい(ゞ°д°)ゞ (2019年2月14日 13時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 完結おめでとうございます。キュンしたわー!また1から読むよ! (2019年2月13日 22時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ピンク - ゆうさん» ありがとうございます!!やっぱり付き合った後書こうかな…。時間があったら書かせて頂きます!また更新が遅れそうですが宜しくお願いします (2018年10月29日 21時) (レス) id: 2d61b0d335 (このIDを非表示/違反報告)
ピンク - 黒バイさん» 素晴らしいだなんてそんな…。シリーズ1から読んでくれていたなんて…!キュンキュンする作品になってよかったです。ありがとうございました!! (2018年10月29日 21時) (レス) id: 2d61b0d335 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 松田とのラブラブシーン、デートとか読みたいです! (2018年10月22日 21時) (レス) id: 4907de3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンク | 作成日時:2018年10月1日 19時