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ハァ… ハァ… ハァ…
荒い息づかいでAを探し続けて走る。
さっき電話すると出てきたのは降谷だった。
Aから盗ったと言っていたが、降谷によると本人は多分気づいていたけど言わなかったと。
おかげで俺は当ても無しにAを探し続けてる。
膝に手を付き一旦息を整える。
するとフワッと何かを感じた。
視線を上げると真っ白でフワフワな雪が降ってきた。
ウーウーウー
目の前を赤い消防車と救急車がサイレンを鳴らしながら目の前を通った。
その方へ駆け寄ると俺がいる歩道の向こう側で火災が起こっていた。
大勢の人が集まる中で俺は目を凝らした。
その向かい側の歩道にAもいたのだ。
Aも俺に気がついたのか、数秒目が合った。
だがAはすぐに何かを決心したような顔で後ろの火事が起こっている建物へ入って行った。
俺は信号が赤にも関わらず反射的にAを追った。
走って来る車を何とか避け、水を被ると俺も建物へ走った。
「Aー!!」
名前を叫んでも返事が聞こえることは勿論無かった。
俺は思い当たる部屋を全て回った。
そして最後の部屋のドアを勢い良く開けた。
そこにはAと一人のガキがいた。
「何してんだバカ!!」
「松田…? 何でいんの?」
「んなの後でいいだろ!!」
俺はAを抱え窓まで走る。
だが家の天井などが軋み、柱が倒れてきた。
Aを庇った俺は柱に足をとられる。
「クっ………!」
「松田!!」
「先に行け!」
そう叫んだのにAはガキをまだ火の気が無いところへやると俺の元へ戻ってきた。
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ピンク(プロフ) - 美香さん» ありがとうございます!松田さんはキュンとしますよね!ドンドン読んで下さい(ゞ°д°)ゞ (2019年2月14日 13時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 完結おめでとうございます。キュンしたわー!また1から読むよ! (2019年2月13日 22時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ピンク - ゆうさん» ありがとうございます!!やっぱり付き合った後書こうかな…。時間があったら書かせて頂きます!また更新が遅れそうですが宜しくお願いします (2018年10月29日 21時) (レス) id: 2d61b0d335 (このIDを非表示/違反報告)
ピンク - 黒バイさん» 素晴らしいだなんてそんな…。シリーズ1から読んでくれていたなんて…!キュンキュンする作品になってよかったです。ありがとうございました!! (2018年10月29日 21時) (レス) id: 2d61b0d335 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 松田とのラブラブシーン、デートとか読みたいです! (2018年10月22日 21時) (レス) id: 4907de3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンク | 作成日時:2018年10月1日 19時