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「もう思い出したしこれでいいでしょ? 私帰るね」
そう言ってAは早足でどこかへ行ってしまった。
俺はすぐにおいかけようとしたが、萩原に止められる。
「何だよ!?」
「今のお前にAを追う資格は…“ 無い ”」
俺は萩原に強く言い放ってしまったが、萩原は冷静に口を動かした。
は? どういうことだよ?
「松田君…」
「……あとはお前で考えろ」
萩原は珍しく女に冷めた視線を送ってその場を離れた。
萩原の言ったことは分からねぇが今の俺に出来ることは彼奴を追いかけることだ。
資格が無かろうが、俺は彼奴をどこまでも追いかける気だ。
例え……どんなに離れようがな…。
「松田君! 待って!」
走り出した瞬間____
腕を捕まれ、俺は仕方なく止まった。
早くAのところへ行きたいのが本音だが今はグッと堪えた。
だがコイツはAのことを散々言うだけで俺は苛ついた。
「あの子…貴方を散々困らせてるんでしょう? あんな子止めときなさいよ。それにほら…」
「アンタはAのこと、ちっとも分かってねぇ」
「え…?」
「アンタはそう思ってるんだろうが俺は困ってなんかねぇし、Aが迷惑なんて思ったことがねぇ。俺はそのくらい彼奴のことを…」
「私!! 松田君のことが好きなの…!」
「………は?」
「お願い…私を見てよ…。世界一松田君を想ってるのは私だから…!」
「…悪いが俺は彼奴以外目に入らねぇよ。あと、Aが俺の事を何も想ってなくたって…俺は世界一Aを想ってんだよ」
そう言い残してAを探しに行った。
今度は止められることは無かったから必死で走ってAを探した。
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ピンク(プロフ) - 美香さん» ありがとうございます!松田さんはキュンとしますよね!ドンドン読んで下さい(ゞ°д°)ゞ (2019年2月14日 13時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 完結おめでとうございます。キュンしたわー!また1から読むよ! (2019年2月13日 22時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ピンク - ゆうさん» ありがとうございます!!やっぱり付き合った後書こうかな…。時間があったら書かせて頂きます!また更新が遅れそうですが宜しくお願いします (2018年10月29日 21時) (レス) id: 2d61b0d335 (このIDを非表示/違反報告)
ピンク - 黒バイさん» 素晴らしいだなんてそんな…。シリーズ1から読んでくれていたなんて…!キュンキュンする作品になってよかったです。ありがとうございました!! (2018年10月29日 21時) (レス) id: 2d61b0d335 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 松田とのラブラブシーン、デートとか読みたいです! (2018年10月22日 21時) (レス) id: 4907de3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンク | 作成日時:2018年10月1日 19時