Story26 ページ26
涼太side
今日はAの誕生日。
知らないふりして、誕生日だよ！って言われたら適当におめでとう！って言うっていう
玲於が決めた細かい設定。
上手くいくといいな。
『おはよ〜！』
いつもよりテンションの高いA。
「おはよ！」
気づかれないように...。
そして気づかれずに帰り。
今日はみんな部活が丁度休みで
一緒に帰ろうってことになってる。
「よし、帰ろう！」
A、すこし悲しそうな顔してるな。
やっぱりつらいよね。
「ねえ！俺ん家こない？」
「いいねいいね！！」
『私初めて！』
「亜嵐くん家でかいよー」
いい感じに誘う。
「夜ご飯も食べていかない？」
「食べたい食べたい！」
『親に聞いてみる！』
すこし嬉しそうに笑顔になったA。
『いいって！』
「よし、行こう！」
亜嵐くん家につくと、
「何回見てもでけぇよな。」
「ほんとね。」
「俺の部屋ここ〜」
そう言って入ろうとする。
みんなAよりはやく入ろうとするからコケそうになったりして笑笑
そしてAが入った瞬間
パーン！
「「「「「A、誕生日おめでとう！！！！」」」」」
『えっ！』
かなり驚いてるA。
え、ちょっと、
涙ぐんでる。
「え、どうした」
そう言って近づくと
『うれし涙』
はあ、良かった。
「おめでと〜」
そう言って次々にみんなプレゼントを渡す。
『わあ！ありがとう！
これほしかったやつ！』
すごい笑顔でみんなのプレゼントを開ける。
俺の番、
「誕生日おめでとう。どうぞ。」
すこし手が震えながらちゃんと渡せた。
『開けていい？？』
「どうぞ！」
開けるとパァっと笑顔になって
『可愛い！これ私の好きなテイスト！
ありがとう！』
「いいえ〜」
そしてまた涙ぐむA。
「ちょっとそんなに泣きそうにならないでよ〜」
『ごめん、だって嬉しくて。
みんな仲良くしてくれるし、
部活仲間もいるし
みんな話合うし、
みんないい人だし優しいし、
ここが私の居場所なんだって思えて、
ほんとに嬉しくて。』
「そーだよ！！
ここAの居場所！！！」
『隼〜』
「うん、ほら泣かないで、ご飯たべよう？」
『うん。』
そう言って座った君のとなりにすわる。
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作者名：ちょこちっぷ | 作成日時：2017年9月1日 22時
