ステーキ4g ページ5
気味の悪い視線から結構な時間をかけて離れる事が出来た僕は、壁に寄りかかり休憩をしようと考えた
『まだ始まらないのかい、ハンター試験ってのは』
独り言を呟けば隣から
「うん…♦️キミで60番だからね、あと400人ぐらい集まるまで始まらないよ…♥」
…と低く、そして楽しさを含んだ声がした
僕は直感でわかった、(コイツが視線を送っていた奴だ!!)と
下手に動かずに冷静な素振りで返す
『へぇ、ご親切にどうも…ところで、アナタ誰です?』
一応年上であろう男に敬語で問う、僕だって敬語ぐらい使える、さっきの男には使いたくなかったので使わなかっただけだ
「クックッ…♠ヒソカだよ♥」
横目で僕を見る彼…ヒソカはそう言うとペロリと舌舐めずりをした
『(気持ち悪いな)ヒソカさんですね、ありがとうございます。では』
僕が名乗る義理もないので別の所に行こうとするとデジャブのように肩を掴まれた
「つれないなぁ…♠ヒソカでいいよ、敬語もいらない♦️それよりキミの名前、知りたいんだけど…♥」
掴まれた手を振り落とすことはしないで素直に答える
『…A』
そう言えば掴まれた手を離される
「Aか…良い名前だね♥是非とも手合わせ願いたいけど…今はまだやめておこうかな…♣︎もっと熟してから…」
「あぁっ♥」っと、なんだか隣で勝手によく情しているヒソカが気持ち悪いので素直に『アナタ、気持ちが悪いよ』と伝えれば「そういう冷たいところも良いね♥」と言われてしまったので黙る事にした
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