【H×H】定食屋を試験会場の入口にするのやめようよ… (ページ3)

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ステーキ2ｇページ3

虚しさを感じているとガタンっとエレベーターが止まり、少しよろけてしまう。

『っと…着いたのかな』

そう思えば扉が開いた…が、

『えーと…どこだいココ』

開いた先には屈強な男が大半をしめているような部屋で、わかりやすく言うと【レスリング界のイベント】の様な雰囲気だ。

僕が目を見開いて驚いていると、頭が豆の形の人(？)が声をかけてきた。

「ここまでお疲れ様でした、はい、こちらが貴方のプレート番号になります」

どうぞ、と手渡されたのは丸いプレートに【60】と書かれた物だった。

『…どうもありがとう？』

そう言うと豆の彼は「いえ」と言って他の所へ行ってしまった。

『なんなんだろう…ココは。60…これが僕の番号だとすると、抽選会とかかな。いや、でも』

僕がこの場所がどんな所なのか考えていると、「なあ、そこの兄ちゃん」と先程とは別の声がかかった。

「アンタ、今年が初めてだろ？俺はココの先輩だからな、色々教えてやろうと思ったんだが…」

振り向くと、嘘くさい笑顔を浮かべた男がいた。

『あァ、初めてだよ。と、いうより僕ココがなにをする場所だか分からないんだけど…』

その言葉に目の前の男は目を丸くして

「えぇっ?!自分の意思でハンター試験を受けに来たんじゃないのか?!」

と大声で言うもんだから周囲から目を向けられてしまった。

『煩いなァ…僕、目立つの嫌いだから静かにしてもらえるかい？…で、ハンター試験ってのはなんなんだい』

軽く睨むと男は体をビクリと震わせて言った。

「ハンター試験も知らないのか…ココは、ハンターっていう職に就きたい、ライセンスが欲しい、そういう意志を持った奴らが来る場所さ！」

『ハンターか…そ、ありがと。タメになったよ。じゃ』

あまりこの男といるのは心地が悪いので、足早に立ち去ろうとしたが、肩を掴まれてしまった。