3.防衛本能なんていって ページ3
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本当に本当に、大好きだった。
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声が重なり合った時、お互いに同タイミングで、口を抑えては、目をそらしていた。それよりも私からしたら
やらかした、の気持ちの方が大きい。
これで契約とか取引破棄になったら、殺されるんだろうなって言う気持ちもあった。せめて、死ぬならあの人と同じ日がいいという、願いはあったりする。
けど、それがそうもいかず、順調にとプレゼンが進んでいく。
先程、………………私が、”三葉くん”と呼んでしまった彼、私のことを ” あかねさん ”と呼んだ彼の名前は、九井一さん。
可笑しいな、一応情報頭に入れといたのに、忘れてたのかな。
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──────── いや、防衛本能なのかもしれない。
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多分見たのだろう、ちゃんと写真も情報も。だけど、私の頭が私に良くないと判断して、忘れさせていたに違いない。
それからさっきから、ずっと九井さんに見られている。
やめて欲しい、まじでやめてほしい、私の気持ちも考えて欲しい。私とさっき声が重なり合ったの忘れたとは言わせないぞ。
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九井｢オマエ、名前ナニ。｣
｢え”っ｣
九井｢ え”っ、じゃねぇーよ。オマエの名前聞いてんだよ。それとも名前無しか？｣
｢井山Aです、残念ながらあなたの言った ” あかねさん ”じゃありません｣
九井｢残念だったな、オマエの言った ” 三葉くん ” じゃなくて｣
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互いに互いのその人を否定しあった。
少し心が救われたのかもしれない、わかりきっていたことを、また再認識したみたいで。でも、痛かった
ズキズキした心の痛みだけが、ひたすらに
痛かった。
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上司が一生懸命プレゼンしてる最中に喋るのはどうかと思うが、取引先の言葉を無視したのなら、殺される気がした。
別に死にたい訳でもないが、死ねるならそれでもいい、とか思った。
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九井｢プレゼンはもういい、契約成立。書類はファックスで送っとけ。んで、こいつと話がしてぇ。出てけ。｣
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しっしっ、と追い払うようにと手を振る九井さんを見つめていたけれど、こいつって誰？私？私なの！？
話すことなんてないよ！！いやだやめて、上司！行かないで！！！！
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笑顔で出ていった上司だった、死ねばいいのに。
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4.Silence .. Silence ...→←2.心臓が痛む理由
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ちょき。(プロフ) - 十六夜夏希さん» まだ2人とも囚われてるような感じになってます！！ 少しずつですが、物語が動き始めつつありますので、見守って貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年12月5日 9時) (
レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜夏希(プロフ) - え、めちゃくちゃ切ない…。それぞれの囚われている感がめっちゃ好きです。ココの推しもっと増えろ。(笑)更新頑張ってください！ (2021年12月1日 2時) (レス) @page38 id: 1ab5df6e8d (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココオタクって言われてしまったうち喜んでいいのやら😩 (2021年11月30日 0時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちょき。(プロフ) - ちえさん» 九井くんいいですよね！！わかります！！私も好きです！ 今回は九井くんメインのお話でしかも長めのお話なので、楽しんで貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年11月28日 23時) (レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココが推しなのでこういう話しがもっと見たいです。 (2021年11月26日 19時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょき。 | 作成日時：2021年11月22日 13時
