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11.黒ベンツに連れ去られて ページ11

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「痛い痛い痛い痛い、そんな引っ張んないでよ!!物分りの悪い女じゃないんだから、自分から乗り込もうとしてるじゃん!」






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私は今、黒ベンツに乗り込んでいる。







会社の前に止まっていた黒ベンツから出てきたのは、よく分かりもしないピンク頭だった。口元の傷が気になる。





そしたらその人は私を見るなり、部下を使って黒ベンツに乗せようとしてきたが




その前に乗り込んでやろうとしたのに、ギチギチと腕を掴まれる。






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名前、確か三途さんだ、梵天のNo.2さんだったか。







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三途「少しは嫌がれや、クソブス!!!!」






「なっ、無駄な抵抗したくないだけです!」





三途「三十路手前で体力ねぇだけだろ!」






「酷い!それは酷いですよ!!」






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会社の目の前で、そんな言い合いのようなものをしながら、ギチギチと腕は掴まれたまま。






同僚と先輩は、ひえっとしており、焦っていた。






目立ちたくなかったのに!!誰かに助けを求めたくても、梵天に歯向かう人なんておらず






全員が知らないフリをしていたのだ。








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いや、わかるけど、わかりますけども。












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三途「おいごら、下半身野郎手貸せよ!!」






竜胆「下半身野郎ってなに、そんなんじゃねぇんだけど!はいはい、ごめんなー、いきなりで。九井がオマエ連れて来いってうっせぇんだよ、自分で会いに行けばいいのに。んまぁ、九井が営業つーか交渉担当だから、仕方ねぇけどさ。」






「えっ、九井さんなんですか、やっぱ辞めます、帰ります。」







竜胆「やっぱ無し、無しで。ほぉら行くぞー、連れて来なきゃオレらが仕事増やされるから。」







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肩に手を回されては、グイグイっと黒ベンツに乗せられそうになるから、頑張って拒否をしたとしても







それに叶うわけもなかった。







どーんっ、と三途さんに背中を蹴飛ばされては、黒ベンツの中に入り込む。身を起こして、出ようとする前に








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──────── カチャッ。









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三途「動いたらぶっぱなす。」







「はいっ」









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おでこに突きつけられたそれは本物なのだろう、心臓がひゅっとしてしまう。絶対寿命縮んだわコレ。







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黒ベンツが動き出したその日から、私の人生が狂ったのかもしれない。












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ちょき。(プロフ) - 十六夜夏希さん» まだ2人とも囚われてるような感じになってます!! 少しずつですが、物語が動き始めつつありますので、見守って貰えたらです! コメントありがとうございました! (2021年12月5日 9時) (レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜夏希(プロフ) - え、めちゃくちゃ切ない…。それぞれの囚われている感がめっちゃ好きです。ココの推しもっと増えろ。(笑)更新頑張ってください! (2021年12月1日 2時) (レス) @page38 id: 1ab5df6e8d (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココオタクって言われてしまったうち喜んでいいのやら😩 (2021年11月30日 0時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちょき。(プロフ) - ちえさん» 九井くんいいですよね!!わかります!!私も好きです! 今回は九井くんメインのお話でしかも長めのお話なので、楽しんで貰えたらです! コメントありがとうございました! (2021年11月28日 23時) (レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココが推しなのでこういう話しがもっと見たいです。 (2021年11月26日 19時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょき。 | 作成日時:2021年11月22日 13時

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