白猫 ページ47
乱数side
Aは過去を思い出したみたい。
それに、左馬刻が
何かに気づいた様子だった。
父親が帰ったあと……
寂雷「左馬刻君、先程の件だけれど。
……何か知っているようだったね。
教えて貰えるかい？」
左馬刻「…………」ﾁﾗ
どうやらAの前では
話しずらいらしい。
乱数「帝統、悪いんだけど、
Aと一緒に別の部屋で
待っててもらえる？
きっとAも疲れちゃったと思うから
眠そうなら寝ててもいいよ。」
帝統「……ﾁﾗ…………あぁ。
後で聞かせろよ。」
乱数「分かってるよ。
A〜。寝ててもいいから
もうちょっとだけ待っててね！
そしたら、一緒に帰ろ？」
A『…………ん。』
乱数「帝統がずっと着いてるからね。
…………大丈夫。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
A達が部屋から出たあと。
一郎「……A、
ほんとに大丈夫かな、、。」
記憶を取り戻した時から
たまに遠い目をしたり、
悲しそうに目を潤ませたり……
きっと思い出したせいで
色々考えちゃってるのかも。
乱数「……早く話終わらせて、
寂雷、Aを癒してあげて。」
寂雷「……そうだね。
とても考え込んでいるようだったから
良からぬ方へ思考が向かないうちに。」
乱数「左馬刻、話してくれる？」
左馬刻「……ﾌｩーーーー………よし。
昔、よく噂されてた話があった。
とある組の奴らが
白猫を飼い始めたっつーんだわ。
初めは、なんでんな事が
噂になってんのか。
なんか裏があんのかもしんねぇ。
そう思ったが、
俺らの組とその組は
敵対こそしてねぇが
仲がいいって訳でもなかったんで、
直接調べるわけにはいかなかった。
それでも、たまーに噂が流れてきた。
その組の奴らは飼い猫を
溺愛している。
その飼い猫はとにかく
躾がなされていて大人しいうえ、
初対面の奴にもすぐ懐く。
んで、サービス精神旺盛で
こちらが手を出すと
飼い主がキレちまうほどに
白くて綺麗な、まさに
『雪』のような見た目だとか。
その猫に触れられるのは
ごく限られた者だけらしく
1度でいいから触れてみたいと
金を注ぎ込んでまで
会いに行く輩もいたんだとか。
そんな噂がわざわざ出回るなんざ
何も無いわけねぇ、と思ったが
ある時。急に噂が止んだ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇宙 - 凄い共感します!!3$EVEN の夢かよ!?のところとか良いですよね。あと左馬刻様のボソッと喋る時も!推しは独歩だけど話が合う気がします。ヒプノシスマイクの小説そこまでたくさんあるわけではないので、このような作品が読めて嬉しいです。作品全部読むので応援してます。 (2020年8月16日 21時) (
レス) id: 95c29b5ba6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートバカ - あああああっっ…続き、楽しみですっっっっっ！ (2019年6月30日 21時) (レス) id: b750cb0a89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず | 作成日時：2019年6月23日 16時
