ウツボ君 ページ7
Aside
フロイドにせがまれて結局
今日はお泊まりをする事になった。
フロイド、いつも抱きついて寝るから
ちょっと苦しいし暑いんだよね。
A「……ジェイド〜、助けてぇ……。」
フロイド「A、
なーんでジェイドの名前呼んでんの？
俺の名前呼んでくんねぇの？」
A「…だって言っても力緩めてくれない…。」
フロイド「…けどさ〜ぁ、
A、こうやって後ろから抱きついて
お腹撫でるとすげぇすり寄ってくるし
ゴロゴロ喉なってんじゃん。
それって、嫌じゃねぇって事じゃねぇの〜？」
A「……まぁ…嫌ではないけど。
ていうか嫌だったらそもそも来ないし。
けど、ちょっと苦しいし
私体温高いから暑いんだもん。」
フロイド「俺はAの体温で溶けそ〜。」
A「じゃあ離れたらいいじゃんっ。」
フロイド「やだ。」
A「やだって…。」
フロイド「……なぁー、
オレさ〜、Aが一緒にいてくれたら
もうちっとは勉強もモストロラウンジも
頑張れんだけどー。」
A「だからたまに一緒にいるでしょ？」
フロイド「足んねぇの。」
A「だーめ。
私はデイヴィスとの時間も、
サバナクロー寮生とか他のみんなとの時間も
大事なんだから。」
そう言うとあからさまに
不満げな顔で見つめられる。
フロイド「………どうしても？」
A「どうしても。
フロイドにはジェイドがいつもいるでしょ？」
フロイド「ジェイドはジェイドじゃん。
Aも一緒なら楽しいのにさぁ。」
ｺﾝｺﾝ
ジェイド「フロイド、少しいいですか？」
フロイド「…………。」
A「噂をすれば。
ジェイド〜どうぞ〜。」
ｶﾞﾁｬ
ジェイド「おや、随分
不満げな顔ですね、フロイド。」
フロイド「………なに？
邪魔すんならジェイドでも許さねぇけど。」
ジェイド「そんな事はしませんよ。
と、言いたいところですが残念です。
A、お迎えが来ていますよ。」
A「え…？誰？」
ジェイド「クルーウェル先生です。」
フロイド「はぁ…？」
A「なんかあったっけ？
とりあえず行ってみる。」
ベッドから抜け出そうとすると
フロイドに手を掴まれ、引き戻される。
A「え、フロイド…？」
フロイド「……やだ。」
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作者名：ゆず | 作成日時：2020年9月24日 3時
