離れられない ページ34
Aside
夜中、二郎が多分…泣いていた日以来、
私の見える範囲から離れたがらなくなった。
嫌な夢でも見たんだろう、
くらいにしか思っていなかったけど
朝ごはんの支度のために
先に起きてベッドからいなくなる事さえ嫌がった。
初めは気が済むまで
二郎の好きにさせていたけれど、
あまりにも長引いているし
一郎や三郎が違和感を抱くくらい
二郎は私にべったりだったから
これは何とかするべきかと思い立った。
今日は休日で、山田家にお邪魔したけど
一郎と三郎は依頼があるらしく
朝から出かけてしまった。
普段なら二郎も手伝うだろう案件だったけれど
二郎はやっぱり私から離れようとはしなかった。
A「二郎？」
二郎「ん？なに？」
A「一郎の仕事、手伝わないの？」
二郎「…今日のは、二人で
なんとかなると思うから。」
A「……仕事手伝うの、嫌？」
二郎「っ！嫌じゃないよっ…！
なんで、？」
A「いつもなら二郎も行くでしょ？
それで、早く終わらせて帰ってくる。」
二郎「…………そう、だけど……。」
A「……離れるの、怖い？」
二郎「っ………怖いっつーか…
いなくなりそうで……不安…っつーか…。」
A「………二郎、おいで。」
いそいそと抱きついてきた二郎を
抱き寄せて、背中をさする。
A「大丈夫だよ。
いなくなんないし、離れてかない。
不安にさせて、ごめん。
どうしたら不安じゃなくなりそう？」
二郎「…………わかんねー……。」
そりゃそうか。
さて、どうしたものか。
A「二郎、……うち、行こっか。」
二郎「っ…え……？」
A「行こ？」
二郎「え………うん…。」
腑に落ちないという顔の二郎を連れて
自分の家に行き、そのまま寝室へ向かう。
それから、ベッドに二郎を座らせ、
その膝に跨り、キスをする。
二郎「っ…なにっ……A？」
A「いや？」
二郎「っ嫌じゃっ…っ……ねぇけどっ。」
それなら、と続ける。
ただ、今日はいつもと違って
されるがままではなく、
こちらが主導権を握って、事をすすめた。
初めはいつもと違うせいもあって
少し戸惑っていた二郎だけど、
だんだんと身を委ねてくれるようになった。
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ゆず(プロフ) - 真月さん» 丁寧な感想をありがとうございます！！あと少しで終わらせますが、もう少しお付き合い下さい！頑張ります、ありがとうございます！！ (2019年11月12日 20時) (
レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
真月 - コメント失礼します。とっても面白くて読みやすかったです！主人公ちゃんの性格もよくて自分にドストライクでした笑これからも頑張ってください！応援してます！長文失礼しました。 (2019年11月12日 14時) (レス) id: 20c8a19ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 碧萌-みなも-さん» ずっと読んで下さっててありがとうございます！誤字脱字とか多いですし、語彙力無いのでそんなに言って頂けて恐縮です....＞＜それから、ご指摘ありがとうございました！確認したつもりで出来てませんでした〜;; (2019年10月24日 18時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - そして、「素直」の回でメッセージが文字化けしちゃってます…！ 恐らく（笑）の閉じカッコで文章の終わりだと機械が認識しちゃったのかと…！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - 突然失礼します！ 帝統の小説から読ませていただいておりました！ 無駄がないわかりやすい文章にスラスラと読めてとても好きです！！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2019年10月23日 19時
