意識 ページ27
Aside
夢を見た。
柄の悪そうな男達に囲まれて、
マイクによる精神干渉を受けて
意識を保つのがやっとなくらい苦しくて
一郎や二郎、三郎の名前を呼んだ。
だけど、姿を見せてくれた三人は
私を助けるどころか、
こちらを睨みながら、男達に加勢する。
……なんで、…なんで…？
訳が分からないまま、苦しくてもがいていると
遠くから、私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
知ってるはずなのに、誰なのか分からない。
だけど大切な人の声。
その声に意識を集中させたまま目を閉じると
だんだん体が軽くなってくる。
そして、次に目を覚ましたら
目の前には泣きそうな顔の二郎がいて、
私は山田家のソファで寝ていた。
A「……二郎…。」
二郎の頬に手を伸ばして、そっとなぞる。
二郎「っ…ごめんっ、Aっ。
俺……俺のせいでっ……
怖い思いさせた…ごめんっ…。」
A「……大丈夫って言ったのに。」
二郎「っ大丈夫じゃねぇよっ！
大丈夫じゃねぇのにっ、大丈夫なんて言うなよ…。
………まだ、怖い？」
A「……ううん、怖くないよ。
二郎が怖いはず、ない。」
いつもの二郎だ。
……もう怖くない。大丈夫。
確かめるように二郎に触れていれば
その手を握られて、擦り寄ってくる。
二郎「……ほんと、ごめん。
余裕なくて…Aに怒ってるとかじゃねぇけど
不安で……はぁー……情けねぇ…。」
A「………二郎、」
二郎「………なに…？」
A「私、二郎が好きだよ。
二郎にしか、興味ないよ。
……不安にさせて、ごめん。」
二郎「っ………Aのせいじゃない。
俺が、勝手に余裕無くしただけ。」
A「今日……うちで一緒に寝よ？」
二郎「……え…？」
A「仕事がね、落ち着いたんだ。
最近二人でいる時間取れなかったから
もともと今日は誘うつもりだった。
一緒に…いたいなって思った。」
二郎「っ！……なんだよっ…。
二人でいれなくて寂しいのとか
俺だけかと思ってもやもやしてたのに、
なんだよ……クソっ…可愛い。」
はぁーー…、と長い溜息と共に
顔を両手で覆って項垂れてしまった。
A「二郎？…大丈夫？」
二郎「……大丈夫じゃない。
Aさ、毎回不意打ちだから
可愛いけど、耐えんのキツい…。」
A「そんな事言われても…。」
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ゆず(プロフ) - 真月さん» 丁寧な感想をありがとうございます！！あと少しで終わらせますが、もう少しお付き合い下さい！頑張ります、ありがとうございます！！ (2019年11月12日 20時) (
レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
真月 - コメント失礼します。とっても面白くて読みやすかったです！主人公ちゃんの性格もよくて自分にドストライクでした笑これからも頑張ってください！応援してます！長文失礼しました。 (2019年11月12日 14時) (レス) id: 20c8a19ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 碧萌-みなも-さん» ずっと読んで下さっててありがとうございます！誤字脱字とか多いですし、語彙力無いのでそんなに言って頂けて恐縮です....＞＜それから、ご指摘ありがとうございました！確認したつもりで出来てませんでした〜;; (2019年10月24日 18時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - そして、「素直」の回でメッセージが文字化けしちゃってます…！ 恐らく（笑）の閉じカッコで文章の終わりだと機械が認識しちゃったのかと…！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - 突然失礼します！ 帝統の小説から読ませていただいておりました！ 無駄がないわかりやすい文章にスラスラと読めてとても好きです！！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2019年10月23日 19時
