生徒 ページ22
二郎side
Aとお揃いのそれを付けて
そのあともショッピングデートを楽しんだ。
何となくAもいつもより楽しそうで
それが尚更嬉しくて、だいぶ浮かれてた。
買い物もだいたい済んで
もう少しぶらぶらしたら帰ろうかと話していると
前からこちらに駆け寄ってくる女がいた。
ファン?…そう思って構えたが違った。
真琴「Aさん!お久しぶりです!」
A「おっ…真琴ちゃん?
久しぶり、大人っぽくなったね。」
真琴「高校デビューってヤツですよ!
先生達にバレないくらいですけど
メイクも練習してるところなんです!
……Aさんみたいになりたくて。」
A「え、私?
私みたいにはなっちゃダメだよ、
友達いなくなっちゃうよ?」
……真琴、と呼ばれたその女は
Aの事が好きらしくて
目をキラキラさせながら嬉しそうに
学校での事や家での事をAに報告していく。
完全に置いてけぼりになった俺は
すぐ近くのベンチに座って
スマホを弄りながら話が終わるのを待った。
そんな事をしていたせいか
今度は俺に話しかけてくるヤツがいた。
ファンだと言って握手やサインを求められ、
軽く相手をするといなくなる。
パタパタと駆け足で去っていくのを見送り
Aに視線を移せば、まだ話をしていた。
ちょっと長すぎねぇかと
話しかけに行こうと立ち上がった瞬間、
二人に今度は男まで近づいてきた。
悠真「真琴ー、?…って!Aちゃん!
久しぶり、覚えてる?真琴の兄!」
A「…覚えてますよ、お久しぶりです。」
悠真「さらに大人っぽくなったし
……綺麗になったね。
Aちゃん、あの山田二郎と
よく一緒にいるんだろ?噂聞くよ。」
A「はい、今日も二人で来たんです。」
悠真「え?」
Aがこっちを見て、手招きしてくる。
近づいてAの横に立てば
Aが腕を絡めてきた。
A「……デート、中で。」
珍しく少し照れているようにも見えた。
人前であまりこんな事をしないから
珍しいなと思ったし、
…なんとなく、嫌な予感がした。
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ゆず(プロフ) - 真月さん» 丁寧な感想をありがとうございます!!あと少しで終わらせますが、もう少しお付き合い下さい!頑張ります、ありがとうございます!! (2019年11月12日 20時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
真月 - コメント失礼します。とっても面白くて読みやすかったです!主人公ちゃんの性格もよくて自分にドストライクでした笑これからも頑張ってください!応援してます!長文失礼しました。 (2019年11月12日 14時) (レス) id: 20c8a19ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 碧萌-みなも-さん» ずっと読んで下さっててありがとうございます!誤字脱字とか多いですし、語彙力無いのでそんなに言って頂けて恐縮です....><それから、ご指摘ありがとうございました!確認したつもりで出来てませんでした〜;; (2019年10月24日 18時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - そして、「素直」の回でメッセージが文字化けしちゃってます…! 恐らく(笑)の閉じカッコで文章の終わりだと機械が認識しちゃったのかと…! (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - 突然失礼します! 帝統の小説から読ませていただいておりました! 無駄がないわかりやすい文章にスラスラと読めてとても好きです!! (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年10月23日 19時