interlude【トド松】 ページ8
一松さんが入れ知恵したわけではないにせよ、彼がAに対して疑問を呈していたのは知っている。
「特に何も？でも心配してくれてありがとう。私、お兄さんに変なことしたかな？」
「いいえ！全然！うちの長男、マジでデリカシーが…ｯああ、Aちゃん優しいから、ほいほい騙されちゃだめですよ…！ほんとほっとくと何するかわかんない奴なんで！」
焦りながら主張する姿はまるで"母親"の様で。
「大丈夫だよ、チョロ松君。本当にありがとうね。」
「だ、大丈夫ならよかったんだけど……」
最後は予想外の形になったが、なんだかんだで平和に"デート"は終了した。
****
ﾌﾟｵｫｫｵｵ…
「トド松さんはしんどくないんですか…？」
「何がー？」
「その、髪乾かしてくれてとても嬉しいんですけど…//」
「うんっ、じゃあ問題ないねー(笑」
「しんどくなったら言ってくださいね。」
「やっだなぁ！僕からお願いしてんのにー！」
髪が温風でなびく中、そっと笑顔を返した。
少し前に、私が入浴を遠慮してしまったせいだろうか…、トド松さんは決まって『また髪乾かさせて！』と手を合わせることが日常になってきた。
「……。」
それにしても…
むっと眉間が寄るのが自分でもわかる。
なんせ、映画の途中で一回薬効が切れたのだ。ボフンって、こう、少し煙が立って。
いや、自分の姿はわからなかったけど、薬効が切れるときに煙が立つのは知っている。
慌てて薬を飲みなおしたし、映画館が暗かったから誰にも気づかれずに済んだけど…飲み始めてまだ一時間も経ってなかった頃だ。
たまたまかな…いや、でも、今まで測ったように正確に一時間だったのに何で…。
「なんか考え事っ？」
「えっ？」
「難しい顔してるよ？可愛い顔が台無し！」
「……かわいくな…ちょっと、考え事してました。」
「ふふ、…そっか。」
優しく頷いて、髪を乾かす仕草。
温かい時間が流れた。
……。
「…気負わせるつもりはないんですけど、この時間…好き、かも。」
「……ｯ！？/// あ、あーもぉーっ！！それ、兄さん達の前で絶対言わないでね！！？」
「は、はいっ。」
「あー！なんで五人もいるかなー！！上に！」
「お、お兄様方がどうかしましたか…」
「Aちゃんもなんでわっかんないかなぁー！」
眉根を寄せながらも口元は笑い、わしゃわしゃと髪に隙間を作るトド松さん。
トド松さんはいつだって…そう、いつだって優しくて。
スタバｧでも助けてもらったのを今でも鮮明に思い出す。
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ルシア(プロフ) - 詳しく説明して頂いてありがとうございます！！甘すぎず距離感もほどよくてほんとに面白いですww (2017年4月13日 16時) (
レス) id: 8774ee6d9a (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ルシアさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです！コメントありがとうございました(*ﾉωﾉ) (2017年4月13日 0時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ルシアさん» 矢印の数で考えると、現時点ではおそ松よりも、カラ松の方の好感度が高く。チョロ松の行で考えると、夢主の方がチョロ松よりも相手の事が好きということになります。 夢主と一松はは好きという気持ちが募っていますが、まだお互いに寄りつけない関係です。 (2017年4月13日 0時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ルシアさん» うおおルシア様ご愛読ありがとうございます＆ごめんなさい解りにくいですよねｗｗ →が夢主が相手松を好き、←が相手松が夢主を好きという意味です。矢印の数が多いほど好きということになります。■は矢印だけだと見づらいと思ったので中央点として設けています。 (2017年4月13日 0時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ルシア(プロフ) - ダメだ、私の頭の悪さだと、一番はじめの好感度の見方がわからない､､､。全体的に面白くて読みごたえがあります。これからも更新頑張ってください(ФωФ) (2017年4月12日 23時) (レス) id: 8774ee6d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよ | 作成日時：2016年5月27日 22時
