末っ子夏休み2[トド松] ページ42
「ふふっ、ありがとうトド松さん。でも、今回はキャラメルマキアートにしようかなと。」
「えっ?なんで?」
メニューを僕の方に向けて置きながら、Aちゃんが照れ笑いする。
「だって、前おすすめって言ってくれてたじゃないですか…?レンタル彼女の時は緊張で飲み損ねてしまったので、良かったら。」
「ピッ…!!!?////」
寄せたーーーーーー!!!!?
Aちゃん何それ僕に寄せてきてくれてんの!!?何もうやめてよ地上に間違えて落ちてきた天使!!?痛くなかった落下した時怪我しなかった大丈夫!!!!?
お、思わず変な声出ちゃったけど…!
笑顔のまま「?」ってなってるAちゃん最っ高に可愛いけど…!落ち着けトド松、深呼吸…。
「じゃ、じゃあマキアートにしよっか♪覚えててくれたなんて嬉しいよ。」
「こっちこそです。」
色々あって誘うのが遅くなってごめんなさい、と付け足してAちゃんは笑った。
***
「Aちゃんってさ、誰に対してもそんな感じなの?」
「?」
程よい喧騒の中、シャクシャクと小気味よく氷の音を立てて、マキアートを混ぜる。
こんな僕の問いかけに、Aちゃんはきょとん、としてから少し首を傾げた。
「みんなに優しいよね。気を使ってて疲れない?ニートの僕たちくらいになら、全然気を使わなくてもいいのにさ?」
僕もなんでこんな話ふってんだか。
さっきのRAINのせいかな。
「それ…」
と、一言言ってから、ふわりと笑う表情に、魅入ってる自分に今更気づく。
「よくおそ松さんに言われました。」
んーっ、ちょーっと今その名前は聞きたくなかったかな…!!
「そ、そう?僕たちにならもっとドライでもいいと思うんだけど。」
「ドライ…。でも私この状態でも気を使っている自覚があまりなくて…。割と素かもしれません。」
「えっ、本当…?」
こくん、とAちゃんが頷く。
大人っぽい返答が多いけど、たまに頷きだけで返事するのもすんごい…うん。
どうしよう、余裕がないのは僕だよね…相手が"
…ここは情報収集くらいはしとこうか。
「ね、ねえ。Aちゃん。」
「はいっ?」
「正直な感想聞かせて。」
「?」
「僕たちのことどう思ってる?上から順番に。」
「えっ?…そ、そうですねぇ…。」
うーん、と人差し指を口に当てて眉間をひそめた後、テンポよくAちゃんは僕たちへの評価を述べていった。
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ルシア(プロフ) - 詳しく説明して頂いてありがとうございます!!甘すぎず距離感もほどよくてほんとに面白いですww (2017年4月13日 16時) (レス) id: 8774ee6d9a (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ルシアさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです!コメントありがとうございました(*ノωノ) (2017年4月13日 0時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ルシアさん» 矢印の数で考えると、現時点ではおそ松よりも、カラ松の方の好感度が高く。チョロ松の行で考えると、夢主の方がチョロ松よりも相手の事が好きということになります。 夢主と一松はは好きという気持ちが募っていますが、まだお互いに寄りつけない関係です。 (2017年4月13日 0時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ルシアさん» うおおルシア様ご愛読ありがとうございます&ごめんなさい解りにくいですよねww →が夢主が相手松を好き、←が相手松が夢主を好きという意味です。矢印の数が多いほど好きということになります。■は矢印だけだと見づらいと思ったので中央点として設けています。 (2017年4月13日 0時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ルシア(プロフ) - ダメだ、私の頭の悪さだと、一番はじめの好感度の見方がわからない、、、。全体的に面白くて読みごたえがあります。これからも更新頑張ってください(ФωФ) (2017年4月12日 23時) (レス) id: 8774ee6d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちよ | 作成日時:2016年5月27日 22時