21『リーマスさんと』 ページ21
『お待たせしましたー』
「全然待ってないよ。さぁ行こうか」
早口にいうリーマスさん。そのハンサムさに騙されてはいけない。オーラが「遅ぇよガキ」と語ってます。なにしろ私、リーマスさんにとっても怪しまれているもので。
「お仕事がんばってね、」
と、ハリーくんにロンくんにハーマイオニーちゃんにジニーちゃんに、フレッドくんにジョージくんに──とにかく、純粋無垢な可愛い子供たちが言ってくれる。
おお、嘆かわしいことよ。
子供からの人気No. 1を誇るマリアンは、このあと騎士団内でもハイレベルな人に脅されながらお仕事するんだから。
それでもこの綺麗な瞳を穢さない為にも、私は笑顔になった。
『疲れて帰ってくる予定だから、特製ハンバークよろしくね！』
「任せて！」
「私たち頑張るわ！」
「いや、作るのは私なんだけど？」
いつもありがとうございます、モリーさん。
バシュッという音と共に目の前に広がったのは、ボロボロになった家だった。
パチパチと瞬きをして、目を擦って、もう一度瞬きしたところで、頭上から声が聞こえた。
「何度見ても変わらないと思うけどね」
『あ、やっぱりこれ現実ですか？』
よくよく見てみると、数人が暴れまくったげあろう足跡とか、燃え後とか、あと血もあった。
全てが数時間しか経っていないみたいに新しい跡で、生々しい。
「紛れもなく。ここは今朝方襲われた家で、騎士団に勧誘していた若者が住んでいたんだ」
ほーん。
大方、ヴォルちゃん様率いるやみのてーおー陣営にやられちゃったんでしょ。
その意味を込めて、だいぶ離れた位置にある(決して、私がチビとかそういうわけではない)リーマスさんを見ると、無表情で無視される。冷たい。
「………」
ジャリ、と音をたてながら家に近付くリーマスに、同じく無言で近付く。
なんとなく雰囲気が、怒っているみたいだった。
『………私、悪くないし』
小さく呟いた言葉は、夏特有のムワッとした暑い風に乗ってかき消えた。
私の仕事は、予言をすることであって、顔も名前も知らない人を救けることではないから。
原作に関われればそれでいい私にとっちゃ、誰がどう襲われようと正直どうでもよかった。
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とお。(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです🙌🏻亀更新ですが、これからもよろしくお願いします❕ (2月25日 21時) (
レス) @page30 id: bd66dfc1ca (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - マグルなのにスリザリンは展開気になりすぎる笑笑でも主人公の性格的には確かにスリザリン笑笑今後も応援しております！！ (2月25日 17時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - ユウさん» 更新遅くて申し訳ないです……。コメントありがとうございます！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - 蘆花さん» 私だったらこうしちゃうなって思いながら書いてます、笑。コメントありがとうございます！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - 天天さん» 3周！？そんな…光栄です…！！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とお。 | 作成日時：2023年3月18日 13時
