命令6回目 ページ8
A視点
『……あの時は敵に幹部様たちを罵倒されて頭にきてしまったんです。お恥ずかしいところを知られてしまいましたね。』
僕は俯きながら苦笑いをする。
他の人にとっては｢そんなことで？｣と思うかもしれないが、僕はそれだけ幹部たちのことを尊敬しているのだ。
1度忠誠を誓った方達だから。
彼らには生きて欲しいから。
僕が彼らを守りたいから。
gr「そうか。じゃあこちらからも質問させてもらおう。何故犬になった？過去に何かあったか？」
『ｯ……!そｯ……れは…………』
『……僕の……ｯ親友が殺された……から……』
gr「それだけじゃないだろう？もっと奥に何かがあるはずだ。俺に話してみないか。」
酷な命令だ。言いたくない。
僕が弱かったこと、使えない奴だったこと。
そのせいで、親友を亡くしてしまったこと。
そんなことを言ったら、僕は幹部たちのそばに居られなくなる。
それだけは嫌だ……ｯ！どうすれば……ｯｯ
tn「そこまで。ごめんなぁ、Aくん。俺らはAくんの事が知りたいだけや。Aくん、別に言いたくないんやったらええんよ？グルさんも踏み込みすぎや。｣
トントンさんが優しく頭を撫でてくれる。触れている手が温かい。
『……ごめんなさい……言えません……ｯ』
ポロポロと目から涙がこぼれる。
引っ込んでくれ……迷惑がかかってしまう……ｯ
gr「すまない……泣くほどだとは思ってなかった。もう部屋に行っていいぞ。言いたくなったらいつでも聞くからな。」
グルッペンさんも僕の頭を泣き止むまで撫でてくれた。
やっぱりすごく優しい……
『ｸﾞｽｯ……僕…も、本当にごめんなさい……失礼します。』
深くお辞儀をし、会議室を出た。
緊張の糸が切れたのか、放心状態になり扉にもたれ掛かる。
命令に逆らってしまった。いつかは話さないといけないな。
――――――――――――――――
noｰside
数秒沈黙が続いたあと、トントンの怒号が会議室に響き渡る。
tn「……何泣かせとんねんｯ！！話があるとか言ってもう尋問やったやん！！初日で泣かすとか893やんけ！！」
gr「だって泣くとは思わへんかったんや！ごめんてトン氏ぃｯ！！」
2人とも｢嫌われたか……｣と落ち込む
普段は威厳のある総統も書記長も、頭を撫でられ幸せそうにする彼に心を打たれた。
彼らは小犬に恋をしたようだ。
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りす(プロフ) - お、終わりですか…？Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ。主様のこと応援しております！頑張ってください〜！ (9月12日 7時) (
レス) @page50 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠 - 神様仏様こなた様｡応援してます！無理せず頑張ってください！ (2022年5月3日 6時) (レス) @page49 id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
わんわん - うわぁ･･･！ジブンからは考えられん程に文才が･･･！し、ししょーと呼ばせてください！あ、この作品、スッゴいすきです。更新、頑張ってください！ (2022年1月7日 4時) (レス) @page48 id: a75dcadb5e (このIDを非表示/違反報告)
ゲスぱんダ - 、、、、犬飼いたいな、、('∀')グヘへ (2021年8月17日 17時) (レス) id: f7c4abf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し1445号(プロフ) - あっ...好き (2021年5月10日 3時) (レス) id: 95ac20fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなた | 作成日時：2020年4月15日 4時
