命令29回目 ページ31
A視点
着いた先には檻の中に、可愛い犬や雛、他にも馬や鶏までいた。
ひとらんさんが愛馬を撫でながら、犬のゲージを開ける。
そのゲージから白い犬が、元気よく飛び出してきた。
『わっ……ｯ！！』
そのまま僕の胸に飛び乗ってきたので、思わず尻もちをつく。
僕は抱きしめるように頭を撫でてあげた。
ht「その子はイフリートって言うんだ。ゾムが拾ってきたんだよ。」
『そうなんですね……可愛い……！』
僕はイフリートの頬を撫で、その可愛さに見とれる。
癒される……。トントンさん何徹目だろう、いつかトントンさんも連れてこよう。
すると突然、イフリートは僕の顔をぺろぺろと舐めてきた。
僕は懐かれているのかと安心し、思わずふにゃあっと顔を綻ばせる。
ht「ふふっ、Aは本当に犬みたいで可愛いね。」
『……え、っ……？』
僕は驚き、ひとらんさんを見上げた。
すると、ひとらんさんは僕に近寄って、
ht「…Aも俺のペットにしちゃおうかな？」
『なっ、え……ｯ！？ひ、ひとらん、さん…？』
ひとらんさんの言葉に動揺して、顔が赤くなる。
そんな僕を見て、ひとらんさんはまたクスッと笑い優しい笑顔で言った。
ht「冗談だよ、また遊びにおいで。」
ひとらんさんはそう言うと、僕の頭を撫でて馬の手入れをしに行った。
僕は、さっきの緊張が解けたかのように肩を落とす。
すると、庭に入るドアから、ひょこっと可愛らしくオスマンさんが現れた。
os「あっ、ひとらんとAめう〜」
ht「あれ？マンちゃん。どうしたの？」
ひとらんさんは馬の綱を引き、オスマンさんの方に歩み寄っていった。
os「今日はAにお願いがあってきためう！」
『…僕にですかｯ！！』
嬉しくなって食い気味に言ってしまった。
オスマンさんはやる気満々な僕に、何かの割引券を手渡した。
os「お菓子買ってきてめう〜。」
ht「はぁ、マンちゃん…それくらい一緒に行ってあげなよ…」
オスマンさんから渡されたものは、お菓子で人気なお店のクーポンだった。
ひとらんさんが苦笑いを零すが、オスマンさんは両手を頬に当て「日焼けするしぃ〜」とJKらしく言う。
良かった。僕を、頼ってくれて。
『はい！仰せのままに！』
元気よく言い、庭を飛び出した。
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りす(プロフ) - お、終わりですか…？Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ。主様のこと応援しております！頑張ってください〜！ (9月12日 7時) (
レス) @page50 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠 - 神様仏様こなた様｡応援してます！無理せず頑張ってください！ (2022年5月3日 6時) (レス) @page49 id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
わんわん - うわぁ･･･！ジブンからは考えられん程に文才が･･･！し、ししょーと呼ばせてください！あ、この作品、スッゴいすきです。更新、頑張ってください！ (2022年1月7日 4時) (レス) @page48 id: a75dcadb5e (このIDを非表示/違反報告)
ゲスぱんダ - 、、、、犬飼いたいな、、('∀')グヘへ (2021年8月17日 17時) (レス) id: f7c4abf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し1445号(プロフ) - あっ...好き (2021年5月10日 3時) (レス) id: 95ac20fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなた | 作成日時：2020年4月15日 4時
