命令10回目 ページ12
A視点
『そう、だったんですね』
何も言うことができない。頭にはコネシマさんたちの辛い日々だけがイメージとして浮かんでくるだけだ。
此処の角度からは彼の顔は見えないが、ぷるぷると震えているのがわかる。
何て言っていいのか分からなくなり、僕は彼の頭を優しく撫でた。
驚いて僕の方を向いた彼の目は少し潤んでいた。
『僕のことは心配ないですよ。それに、コネシマさんには笑顔がお似合いです！』
微笑みながら、彼の頭に置いていた手を頬に添えるように移動させる。
すると、彼は僕の手の上に手を重ね、すりすりと頬を摺り寄せてくる。
いきなりのことで驚いたが、目を細めて幸せそうにする彼は、まるで甘えてくる小犬のように見えた。
kn「ぺ神に命令されたんやろ？あんな危ないこと命令でも受け入れちゃあかん」
『でも、僕は幹部様になら……』
kn「ダメや」
言い終わらないうちに言葉を被せてきて、ガバッと僕の胸に飛び込んでくる。
そして、ぎゅーっともう離さないというように締めつける。
kn「…また誰かに何かされたら俺に言いや？そいつぶん殴ったるから」
『うーん…暴力沙汰はよくないですねえ…』
冗談半分、本気半分の会話に苦笑いを零していると、周りの空気を深く吸いさっきまでと別人だったかのような無邪気で向日葵のような笑顔を咲かせる。
kn「Aに話したら何かスッキリしたわ！ありがとうな！」
『いえ、それなら良かったです』
笑い話などの会話を交わし、あんまり長居するわけにはいかないので退室することにした。
『じゃあまた！夕食のときに』
kn「おん！じゃあなー」
会釈をしてパタンとドアを閉じ、自分の部屋に行こうと足を進めた。
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りす(プロフ) - お、終わりですか…？Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ。主様のこと応援しております！頑張ってください〜！ (9月12日 7時) (
レス) @page50 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠 - 神様仏様こなた様｡応援してます！無理せず頑張ってください！ (2022年5月3日 6時) (レス) @page49 id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
わんわん - うわぁ･･･！ジブンからは考えられん程に文才が･･･！し、ししょーと呼ばせてください！あ、この作品、スッゴいすきです。更新、頑張ってください！ (2022年1月7日 4時) (レス) @page48 id: a75dcadb5e (このIDを非表示/違反報告)
ゲスぱんダ - 、、、、犬飼いたいな、、('∀')グヘへ (2021年8月17日 17時) (レス) id: f7c4abf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し1445号(プロフ) - あっ...好き (2021年5月10日 3時) (レス) id: 95ac20fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなた | 作成日時：2020年4月15日 4時
