Euphoria【Raul】 (ページ42)

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Grateful days 42 ページ42

途端にぐいっと肩を抱き寄せられた。こめかみがラウールの頬にぶつかる。

「おっ、ええね〜美しいきょうだいやわ！！いくよー！」

パシャパシャとシャッター音が鳴る。

「おねーさん！笑って！」

ええ！

ちらりとラウールを目だけで見上げると、ふんわりと目を細めて見下ろしてくる。

「うーわ！！美しい！！やばい！！」

さっきよりシャッター音がやかましい。

ふーーー、と満足げにこーじくんがカメラを顔から離すと、ラウールは抱き寄せていた肩からさらりと背中を撫でながら、手を下ろした。

「オレらも撮ってよ」

目黒さんが口を尖らせる。同じように阿部さんの肩に手を回すと、阿部さんはびくりと体を震わせた。

「はぁ〜ここにも美しい被写体が・・・ほないくで〜」

にこやかな目黒さんと戸惑いが隠せていない阿部さんが写真に収まっていく。

その隙に、ラウールはこーじくんに狙われていたケバブにかぶりついていた。

「写真送るわ。連絡先交換しよ」

「ダメ！おれに送ればいいじゃん」

「なんやラウール！けちくさいな！！」

ガルガルと２人が喧嘩コントを繰り広げている間に、目黒さんが「オレたちも交換しませんか」とスマホを差し出した。ついでに、阿部さんも。

なんやかんやで、結局こーじくんとも交換した。