【しゅごキャラ！】押してもダメだから引いたら…予想外の結果になりました…【イクト】 (ページ2)

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豹変†１† ページ2

『イクトー！大好き！』

なんて、言っていた俺がバカみたいだ

イクトの視界に俺は映っていない。辛い、苦しい…だから、アタックするのをやめることにした

「ふぁぁ…ねっむ…」

俺は聖夜学園中等部。だから、その…日奈森あむと同じところに通っている

学年が違うからあう事なんて無いんだけど

いつも『おはよう！』なんてイクトにメールするけれど、もうしない

どうせウザったく思われてるだろうから

イクトが好きなのは、俺じゃないんだから…俺は泣きたいのを我慢してハクヤとクレハを連れて学校に向かった…

「おはよ！皆！」

「おはよー！」

「はよ！漣！」

猫を被って一日を過ごす

俺は猫被りだ。素を見せるのはイクトの前だけだったけれど…

あれも猫被りの一つだったと嘘吐いてやり過ごそう

「…はぁ」

失恋って、辛いなぁ

羨ましいよ、あむが…妬んだりするほど俺は性格悪くない

ただ、自分の中でイクトへの想いを閉じ込めるだけ

それが、間違った選択だって気付かないから

…放課後、部活をしていない俺は真っ直ぐ家に帰る…俺の家はイクトの家のすぐ近くだから

会うかもしれない…

でも、そんな心配はなかった…。そうだよ、会うとは限らない。どうせ今日もあむのところにでも行ってるんだから

「……っ…」

泣きたいのを我慢して自室に閉じこもる

胸が、苦しい…

目尻が熱い…

「…泣いても、かわんねぇのに…」

涙はどんどん零れ落ちる…───