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A「坂田さんは、優しい方でした」
私が無視しても坂田さんは色んな話をしてくれました。
ある日、私は暇でネットを漁っていた。
するとそこで目に止まったのは…
歌ってみた
なんとなく、気になって私は聞いてみた。
初めて聞いた感想は凄い…
ただただその一言だけだった。
私のズタズタな心にすぅっと入ってきた。
調べてみると、歌い手さん?というらしい…。
私もいつか人を救えるような歌い手さんになりたいと思った。
私は歌い手さんに勇気をもらって坂田さんに感謝の言葉を伝える事にした。
いつもの時間に坂田さんはやって来た。
さ「Aさん、体温計りにきましたよー」
A「あ、あの…さ、坂田さん」
さ「はい、どーしました?」
この気持ちはなんだろう…
怖いと緊張が混ざった感じ…
思わず、手に力が入る。
さ「ゆっくりでいいんやで」
坂田さんの関西弁が私の緊張をほぐしてくれた。
A「さ、坂田さん。いつも…ありがとございます…」
坂田さんは目を見開いて、
さ「そんな…僕は当たり前の事をしてるだけです」
さ「Aさんの、心の傷は僕には分かりません。だけど、ゆっくりで、ゆっくりでいいんで、僕と一緒に治していきましょう」
暴力を受けても涙が出なかったのに…
この私の頬に伝わる温かいものはなんだろう…。
あぁ、私は…泣いてるんだ。
私は…、あの件があってから初めて泣いた。
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ふとん(プロフ) - こち@東風さん» わぁぁ、コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年8月18日 13時) (レス) id: 2b4dea4324 (このIDを非表示/違反報告)
こち@東風 - 更新楽しみにしてます!無理のないように頑張ってください! (2018年8月18日 11時) (レス) id: 0d8135d24d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふとん | 作成日時:2018年8月10日 19時