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「ちょっと、散歩してくる」
母「気を付けてね？」
「うん」
部屋の中から見るだけでは、もったいない。
そう思って、家を出た。
「あの日にタイムスリップしたみたい」
それ以外、言葉が思い付かない。
というか声に出せない。
本当に、本当に、本当に綺麗だから。
言葉にするのが、申し訳ない。
「ゆう、り。会いたいよっ」
こんなに綺麗な、桜。
見せたいよ。見に来てよ。
どこよりも綺麗だと、胸を張れるよ。
ﾌﾜｧｯ
「、素敵」
少し強い風が吹く。
でも桜の木は、それに答えるように、
揺れる。
フワリフワリと舞い落ちる、花弁。
「うそ、」
神様は、意地悪ですか？
なんでこんなにも、
あの日と似ているのですか？
あの日も、
少し強い風が吹いて。桜吹雪が綺麗だった。
そして隣に、、、侑李がいた。
『ひさしぶり、A』
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作者名：愛sunshine | 作成日時：2017年3月18日 10時
