猫が四匹 ページ5
柊「さすが、紀藤。……さて、君たちもわかるはずだ。でも、答えたくない」
茅野「澪奈、澪奈のことでしょ？景山 澪奈が自i殺したこと」
柊「ピンポーン！他のクラスには無かったこと。それは―――【生徒を一人、失った】ことだ」
なーんだ、そんなことかと、クラス中には腐った悪い空気が蔓延する。
そんな中、一人の生徒が懲りもせずに声を上げた。
甲斐「アイツは自i殺したんだ。俺たちには関係ねぇ」
柊「本当にそうか？俺はそんな風には思っていない」
逢沢「どういう意味ですか？」
柊「この中の誰かが景山の自i殺に関与している。……かもしれない」
『にゃははっ！先生、面白いねぇ〜。かもしれないなんて不確かな理由で人質？ウケるなぁ、にゃははっ』
柊「……これから皆にチャンスを与えよう。
なぜ、景山澪奈は死んでしまったのか。その理由を夜の８時までに導き出せたら、皆をここから解放してあげよう。
―――ただし、回答は１度だけ。不正解の場合、誰か一人死んでもらう」
希望の光を見せておきながらも一気に絶望に突き落とす。先生は、どこまで知っている？景山澪奈の死の全貌を知っているというのか？
真壁「何言ってんだよ！」
宇佐美「えっ！？冗談でしょ！？」
柊「本気だよ。だってお前らそんくらいやんなきゃ、真面目に取り組まねぇだろ？
なあ？
あ、そうだ。じゃあ、その回答する生徒を決めておこうか」
誰にしようか、と商品を品定めするかのように、ゆっくりじっくりと教室を見渡す。
皆、当てられないように縮こまり、顔を俯かせた。
柊「……じゃあ、茅野」
茅野「―――えっ」
柊「学級委員だし、丁度いいだろう」
顔を真っ青にした茅野とは対照的に他の皆からは安堵の色が窺えた。
そして、奴らの視線はすべて茅野に向いていた。
"お前が答えろ"。"お前が責任を負え"。まさに、虫をも殺せるような視線に既視感を覚えた。
『いいじゃ〜〜ん、茅野ちゃん大役〜！ひゅーひゅー』
茅野「丁度いいって何がですか！全然丁度よくないですっ！嫌です！絶対嫌！！
紀藤さんも余計な事言わないで！！」
柊「じゃあ、ギブアップする？その場合、誰か一人死んじゃうけど」
茅野「そんな……」
『先生も意地悪だよね〜。にゃは、にゃーがお手伝いしてあげようか？』
にやり。
この場にはそぐわない笑みを浮かべ提案をする。
柊「よかったなぁ、茅野。紀藤が手伝ってくれるって」
そう告げられた茅野の顔は絶望に染まっていた。
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乱数 - 気まぐれって感じが凄い好きです…… (2020年12月16日 9時) (
レス) id: a4b666bcbc (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 続き読みたいです！頑張ってください (2020年9月23日 22時) (レス) id: 68c4d6e970 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 夢主さんの不思議な感じとカッコいい感じがスゴく好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 22時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
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