猫が十七匹 ページ19
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―――正解〜♪
と、無意識に上がりそうになった声と口角をぐっと抑え込んで、うんうんと首を縦に振る。
須永「確かに、殺しをやるような奴に歯向かえないもんな」
石倉「嗚呼……」
逢沢「でも、先生には爆弾がある……」
里見「問題はそこ。リモコンさえあれば逃げれるんだけどな」
甲斐「だったら俺が奪ってやる」
『……………にゃは。』
笑えないことを真剣な顔をしていうもんだから、おかしくて笑ってしまった。失敬失敬、なんて心の中であざ笑ってから、すっと真顔に戻ってまた言葉を紡ぐ。
甲斐「なんだよ、紀藤」
『ちょっと甘いにゃあって』
石倉「？ 甘い？ なんの話だよ」
『この飴玉と同じくらい考えが甘いってこと』
里見「……？ どういうことだよ」
『リモコンさえ奪えば、脱出可能？ ……現実みなよ、現実を。リモコン奪うだけで済むなら、もうみんな脱出できてるよ？ ………でも、それがだ〜れもできてにゃい。かくいうにゃーも動いてすらいない』
逢沢「……!! まさか……」
『おお〜さすが、正解かもね〜。リモコンがなくたって、爆発させられるすべはちゃぁ〜んと確保されてるはずだよ。それに、もしリモコンを奪えたとしても、それを的確に操作することはこの場の誰もセンセーにはかなわないってことだよ』
甲斐「じゃあ、どうすればいいって言うんだよ…ｯ!!」
『んー、そうだにゃあ。ものは試しに、奪ってみるか』
諏訪「それは無意味だって、今アンタが言ったばっかじゃん」
『あえてだよ、あーえーて。奪ってみて、センセーの出方を窺うの。まあ予想はつくけど、にゃあ。それか、どうせ誰も殺せないって鎌をかけるか。...まあ事実、中尾が生きてるなら、本当に殺せないタイプかもしれにゃいしね』
甲斐「…………わかった、やってみる」
『ありゃ？ 別に今いったことを実行しなくたっていいけど？ 何、作戦考えるの怠くなった？』
甲斐「…そんなんじゃねーし！」
ツンとそっぽを向く甲斐に、首を傾げる。……これはさっき笑ったこと根に持たれたかな？ ま、そんなことはどうだっていいんだけど。あの雰囲気、私がセンセーと繋がってるとでも思っていそうな、思い込みそうな感じだな。…どう思われようが構わないけど、甲斐くらいのカーストの奴にそう叫ばれるとさすがに不利だな。
内通者にスポットをどのタイミングで当てるか、うんうんと腕を組みながら考える。その間に、甲斐と諏訪が何やら立てはじめた、センセーを再起不能にさせよう計画を右から左へと聞き流した。
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続く (更新停止中)
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乱数 - 気まぐれって感じが凄い好きです…… (2020年12月16日 9時) (
レス) id: a4b666bcbc (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 続き読みたいです！頑張ってください (2020年9月23日 22時) (レス) id: 68c4d6e970 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 夢主さんの不思議な感じとカッコいい感じがスゴく好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 22時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
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