猫が十一匹 ページ12
柊「自分が助かれば他人がどうなっても構わない？イカれてるねぇ〜。……どうしてそんな貧しい感情が生まれるのか、モラルの欠如、アイデンティティーの拡散、要は中身が空っぽなんだよ！！
お前たちはさっきの茅野を見ても、何も思わなかったのか？景山の死から目を背けていた自分を奮い立たせて、向き合おうとした茅野をみても！何も思わなかったのか！？
【過去の自分が、今の自分を作る！】だから、過去から逃げてるお前も！お前も！お前も！お前も！！
きわめて幼稚なガキのまま、成長が止まってるってわけだ。そんなヤツらが一体何から卒業するっていうんだよ
いいか！聞け！！何故、景山澪奈は死ななければならなかったのか！彼女の生き方を通してお前等の考えがいかに脆く弱いものなのか！思い知らせてやる」
中尾「ふざけんじゃねぇ、ふざけんじゃねぇよ、おい！」
一人でイキがっているところ悪いが、何も響かない。うすっぺらい。
数人ほど響いている奴もいるようだが、このクラスはそんなもんじゃあ、響かない。
甘いね、先生。
中尾が掴みかかるも、それも躱される。
そして、
柊「変わるんだ！悪意にまみれたナイフで穢れなき弱者を傷つけないように、変わるんだよ。代わってくれ...」
先生が懇願するような声を出したその時、けたたましい音の警報音が鳴り響いた。
それは侵入者を知らせる音のようで、警察が動き出していたことが一発でわかった。
柊「最初の犠牲者はお前だ！」
＿＿＿そう中尾は気絶させられ、先生に殺された。刺i殺だった。
溢れ出した血液は、色鮮やかなものではなかった。刺i殺―――それも心臓に刺されたにしては出血量が少なすぎる。
水越は中尾に駆け寄り、私も脈を図りに近寄る。
あんなに至近距離で殺したというのに、先生が返り血を浴びていないのも気になった。
先生の死人を増やすかという言葉に皆顔から血の気が引いていく。
思わず、唇を舌でなぞった。面白い、面白くなってきた。
中尾が犠牲者第一号となった理由は大かた、彼は景山の死には直接的には関係しないということだろう。つまり、最終的にかかわった人物だけを残していくつもりなのだ、そしてこれは制裁ではなく、見せしめだということがわかった。
柊「今日の授業はこれで終わりだ。お疲れさま、茅野、ノートパソコンもってこい」
中尾を引きずって教室を後にする先生の後を茅野が追っていく。
教室では泣き崩れた水越を女子が囲い、慰めていた。
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乱数 - 気まぐれって感じが凄い好きです…… (2020年12月16日 9時) (
レス) id: a4b666bcbc (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 続き読みたいです！頑張ってください (2020年9月23日 22時) (レス) id: 68c4d6e970 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 夢主さんの不思議な感じとカッコいい感じがスゴく好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 22時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
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