猫が十匹 ページ11
柊「確かに。景山はクラスメートから無視されていた。そして、親友だと思っていたお前にも避けられて深く傷ついた。でもそれが亡くなった理由じゃない」
茅野「違うんです、本当に私の――」
柊「お前のせいじゃない」
須永「なんであんたにそんなことがわかんだよ」
柊「景山本人から聞いたからだ。何にアイツが苦しんでいたのか」
甲斐「じゃあ、誰に何されて死んだんだよ、！！」
柊「それはお前達が自分で探せ。なぜクラスメートが死ななければならなかったのか。卒業までの十日間で一緒に考えるんだ。
……さてと、不正解だった場合ペナルティーが科せられるんだったよな。
だ〜れ〜に〜し〜よ〜お〜か〜な〜」
甲斐「なんでアンタなんかに殺されなきゃなんねぇんだよ！！」
甲斐の声を筆頭に、皆がそれぞれの仕方で命乞いを始める。
不破が先生に掴みかかったことで、男子と先生が取っ組み合いを始める。とはいっても、ほぼ先生に倒されているが。
先生を取り押さえたちょっとした瞬間、皆の気が緩んだ瞬間に起爆装置のボタンを押され、教室内が爆破される。
教室内に穴が開くことを期待したが、そうもいかないらしい。
柊「あ〜あ、紀藤何で避けるんだよ。……失敗しちゃったなぁ」
生徒を直接殺そうとしたにも関わらず反省の色が見えない声色。
それを目の当たりにした生徒たちは、それぞれの反応を示す。
泣き叫ぶものもいれば、慄き声を荒げるものもいる。終いには震えあがり、硬直する生徒もいた。
普通ならば、ここで怖がるべきなんだろうが、生憎。こういうことには慣れっこなもんで、恐怖心なんてものは初めからないに等しい。むしろ、ゾクゾクする。
柊「さて、どうしよっか」
石倉「そんなに殺してぇならよ、茅野をやれよ。なあ、だってそうだろ？答えを外したのは茅野なんだから、こいつなんだから！なあ、茅野……お前が死ねよ、なあ
...お前等みんなそう思ってんだろ」
……醜い。醜いなぁ、まったく。誰も否定する言葉を述べる奴はいない。
醜い、けれども恩義も忠儀もない奴を庇って死ぬのは私もごめんだしなぁ。
考え方は醜いけど、その行動を否定する気はない。だって、人間だもん、誰だってそうする。
柊「なんだ、反論なしか。えっ、お前等、皆茅野が死ねばいいと思っているのか。……ハハハ！アハハハハ！...お前等、揃いも揃ってクズだなあ！！」
須永「何だと？」
＿＿＿自覚なしの奴が一番タチ悪いって言葉知ってるか？
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乱数 - 気まぐれって感じが凄い好きです…… (2020年12月16日 9時) (
レス) id: a4b666bcbc (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 続き読みたいです！頑張ってください (2020年9月23日 22時) (レス) id: 68c4d6e970 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 夢主さんの不思議な感じとカッコいい感じがスゴく好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 22時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
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