【オリジナル】俺が妖とか聞いてない【男主】

切り出せない ページ49

眩しい朝だ

日差しが痛い、焦げそうだ

『目があああ目があああ』

あ「なにしてんだよ」

どうやら太陽を直視したらしい

死人がお天道様を見るなんて100万年早い

あ「いつも通りルイ迎えに来てくれるかな」

昨日のあんな言い方したからなぁ

『大丈夫やろ、地面這ってでも来るわ』

そんな事を言っているとこちらに向かってくる話し声

ル「いい加減離れろ！」

アキ「嫌だ！一緒に学校に行く！」

ル「お前もう2000代も半ばだろ！」

アキ「三十路じゃないだけまし！」

ズルズルと片足にアキをぶら下げながら登場

ある意味地面を這ってでも来たな。アキが

『A、顔怖いで、そんな顔で話するんかいな、すぐに顔に出すの治しいやぁ』

あ「うるさいなぁ、表情豊かって言え」

『豊かとは違うやろ、豊かなやつは親に悪い笑顔なんて向けへんねん』

あーだこーだと言うお父さん

あ「､､､ねぇ、お父さん 」

『なんや、、って、まってその笑顔何、めっちゃ可愛いんやけど！ちょ、え、写真写真！』

あ「さっきからうるさい」

騒ぐ父に妖力を込め腹パンをする

『んぐっ、、ふっ A、、ええパンチやんか』

あ「愛をこめてやったからな」

『悪意の間違いやろ』

ル「A、、おはよう」

蹲るお父さんを足蹴りし、隣に並んできた

もちろん付属品も一緒に

あ「あ、うん、おはよう」

さっきまでの騒いでた声とは比べ物にならないほどの小さな声

ちがう、こんな声じゃダメなんだよ

あ「学校行こうか、」

ル「そうだな」

思えばコイツとこんな空気になるの初めてだ

なんて言えばいい

あぁくそ、話しの切り出し方考えとけばよかった

顔みたらなんだかんだいつも通り話せるなんて考えは甘かったんだ

『ちょいと アキくんいいかな』

沈黙を破るお父さん

アキ「え、何？」

『ちょーと 俺とどっか行こうや』

アキの肩を掴み、なにか呪文を唱える

アキ「え、何怖いn、」

言葉を言い終える前に二人の姿が消える

あ「え、消えた」

ル「天界にでも連れていったんだろう」

まぁたしかに、お父さん俺の側か天界にしか居られないもんな

あ「でも何でわざわざ、」

ル「俺らのためじゃないの」

あ「え、」

急に立ち止まるルイ

振り返り、顔を見ると悔しそうな、今にも泣き出しそうな顔をしていた。

あ「え、ちょ、ルイ？」

ル「なぁA 、俺の話をしようか」

俺がなかなか切り出せなかった言葉を、面と向かって言われた

あぁ悔しい、俺の聞きたいことは全部お見通しか

真面目じゃない→←カオスでしかない

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